森岡寛『社長のための黒字の教科書』ダイヤモンド社
日本の中小企業は約75%が赤字と言われています。
3期連続赤字なら、会社をたたみなさい。
重要なのは、自社の明確な経営理念や存在意義に基づいた長期ビジョンを、いかにして達成するかです。
クロッシングとは、「攻める」「守る」「育てる」「捨てる」の4分類で自社商品のポジションを決定する方法です。
「帳簿の端数」の略称で帳端。
会社が行う活動は、利益を出すこと、その活動を通じて手元資金(キャッシュ)を増やしていくことの二つを目的にしています。
節税の優先順位
- お金の支出を伴わない節税
- お金の支出が1回限りの節税
- お金の支出が毎期継続する節税
中小企業が増資をしない理由
- 他から資本を入れることが少ない(入れたくない)
- オーナー自らが投資をして毎期継続的に安定した配当をもらうという習慣が少ない
- 増資をすると、増資後の資本金や従業員数で税額が決まる均等割額(利益に関係なくかかる法人住民税)が上がってしまう
- 登記費用が発生する
- 増資ではなく、必要な時に役員が個人として会社に貸付を行う
売上に連動する経費である変動費については「率」で管理し、売上に関係なく発生する経費については「額」で管理。
資金繰り表とキャッシュフロー計算書の違い
- 資金繰り表が入出金の「総額」を記載しているのに対して、キャッシュフロー計算書は、比較期間(前月もしくは前年度等)との「差額」を表示している。
- 資金繰り表は実際の日々の資金の動きをもとに、項目ごとに個別で集計して作成します。一方、キャッシュフロー計算書は決算書や月次残高試算表をもとに作成します。
無収入生存年数・・・・・要するに、会社の収入が0円になったと仮定した場合、現時点で会社の固定費の何年分、もしくは、何か月分のキャッシュを持っているかを確認します。・・・・・最低でも固定費の3か月分から6か月分、できれば、固定費1年分程度のキャッシュの貯蓄額を目標に取り組むようアドバイスしています。
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