水島朝穂『はじめての憲法教室-立憲主義の基本から考える』集英社新書
それはフランス、韓国に見られるような「過去の過ちに対する反省」が自民党草案の緊急事態条項には微塵も感じられないということです。
このような〝過ち〟を二度と犯さないという強い国民的意思が、三十六条の「絶対に」という言葉には込められているのです。また、三十六条は「絶対に」という言葉を特に記すことによって、公共の福祉という概念をもってしても決して例外は認めないという強い意志を示しているのです。「絶対に」は絶対に削除してはなりません。
« 吉越浩一郎『結果を出すリーダーの条件』PHPビジネス新書 | トップページ | 齋藤孝『由緒正しい日本の教養 俳句・茶の湯・禅・歌舞伎・能・・・』MEDIA FACTORY »
「法学」カテゴリの記事
- 高見勝利『憲法改正とは何だろうか』岩波新書(2022.02.27)
- 島田裕巳『天皇と憲法 皇室典範をどう変えるか』朝日新書(2020.12.21)
- 篠田英朗『ほんとうの憲法―戦後日本憲法学批判』ちくま新書(2019.09.27)
- 朝日新聞経済部『ルポ 税金地獄』文春新書(2017.10.21)
- 中川剛『日本人の法感覚』講談社現代新書(2017.10.19)
« 吉越浩一郎『結果を出すリーダーの条件』PHPビジネス新書 | トップページ | 齋藤孝『由緒正しい日本の教養 俳句・茶の湯・禅・歌舞伎・能・・・』MEDIA FACTORY »
コメント