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2014年3月 1日 (土)

noiehoie『保守の本分』扶桑社新書

ネトウヨとは、情報ソースをネットに依存して右翼的とされる主張を発している人々。

コモンローの伝統や、基本的人権の概念が保守主義の根源。

内にあっては尊王・民権、外にあっては大アジアという玄洋社の思想。

日本の右翼思想・保守思想の原点は抑圧からの解放運動であり、西洋に対する反抗運動でした。

保守思想を体系的に一から作り上げた人物は歴史上、実は誰もいないのです。

保守のアイデンティティは、左翼が進めようとするユートピア主義、計画主義に対する反抗にあり、それが保守の存在意義だといえます。

デイヴィット・ヒュームやジョン・ロックにしても、すでに存在していた思想の解説をしたに過ぎず、新たに思想を築き上げたり、あるいは教典を書き上げたわけではありません。

保守主義とは、あくまでも思想的な態度であり、進歩主義的な考え方に対してアンチテーゼを出し続けていくことに尽きます。

ラジオDJのラッシュ・リンボーのような、白人至上主義の超タカ派かつアメリカ社会で言うところの「ベリーコンサバティブ」な人物。

あの戦争の大義名分は、『昭和天皇独白録』(文藝春秋)にあるように、カリフォルニアでの日系人及び日本人の排斥運動に対する国内世論の高まりが背景にありました。

戦後右翼がマーケティングに失敗したため(大前研一『平成維新』)。

戦後の右翼といえば、知性・品性に欠け、粗暴であり、軍服っぽいものを着た、いわゆる「ならず者」のような男たちであるかのような印象づけをしてしまいましが、それは右翼にとって致命的な失敗だったと思うのです。

天皇を道具扱いまでして、自己の目的を達成しようとする北一輝と、過激な行動に移らず、天皇を最高存在として奉じ続け、ただひたすらに内面の陶冶を呼びかける安岡正篤。

こてんぱんに負けたことを直視することから始めよう。

かずかずの日本の戦争犯罪を総括することによってのみ、初めてもう一度誇りを取り戻すチャンスを手に入れることができるのではないでしょうか。

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