フォト
無料ブログはココログ

amazon

« 小宮一慶『日経新聞の数字がわかる本 「景気指標」から経済が見える』日経BP | トップページ | 高田直芳『絵でみる キャッシュフローのしくみ』日本能率協会マネジメントセンター »

2014年3月27日 (木)

中沢新一『僕の叔父さん 網野善彦』集英社新書

大事なのは、こういった隅っこに描かれている人々の姿なんだ。

個人主義の発達した近代社会では、科学技術の暴走を食い止めることができないのである。

朝鮮に出兵した豊臣秀吉の軍を悩ませたのは、朝鮮民衆の投石であったという記録もあるし・・・

飛礫・・・・・朝鮮でも古くから「石戦」が盛んで・・・

親鸞の心に響いた「まことのこころ」

中世では、博打打ちは「芸人」と呼ばれていた。

アジール(避難地)

シャーマンの原型のような人々の存在は、朝鮮半島では古くから確認されている。

非農業民の思想を追求することの中から生まれた網野史学と、芸能史を根拠地にする折口学

イエスとマルクスは同じことを言っている。

農村共同体を土台にしている日本の社会は、クロポトキンの言うような『相互扶助』という生物学的原理にもとづいてつくられている。

網野さんは、現代にまで続く近代天皇制のはらむ問題点のすべてが、このとき悪党勢力を総動員した後醍醐天皇の戦いに帰因し、そこに深刻な根を下ろしているとにらんでいた。

伊賀忍者の先祖は服部と言って、例の服部半蔵の先祖だけども、この人たちは朝鮮半島から渡ってきた秦氏の流れだと言われている。

網野さんは「性的であること」を自然哲学の基本原理にすえようとした。

アイヌの人たちは、人間のふつうの能力を越えたものをみんな『カムイ』と呼んでいる

リルケの詩が歌っているように、記念の石などは建てないほうがよい。

ニライカナイ

オルフェウスの技術

差別が本格的にはじまるのは南北朝ののちだ、というようなことを書くと、関西の歴史学者なんかから猛烈な反発がやってくるというのは、・・・

網野さんは、現代にまで続く近代天皇制のはらむ問題点のすべてが、このとき悪党勢力を総動員した後醍醐天皇の戦いに帰因し、そこに深刻な根を下ろしているとにらんでいた。

「トランセンデンタル」という言葉は、今では「超越的」とか「超越論的」と翻訳するようになっているが、それ以前の時代には「先験的」と訳されていた。

« 小宮一慶『日経新聞の数字がわかる本 「景気指標」から経済が見える』日経BP | トップページ | 高田直芳『絵でみる キャッシュフローのしくみ』日本能率協会マネジメントセンター »

読書論」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 中沢新一『僕の叔父さん 網野善彦』集英社新書:

« 小宮一慶『日経新聞の数字がわかる本 「景気指標」から経済が見える』日経BP | トップページ | 高田直芳『絵でみる キャッシュフローのしくみ』日本能率協会マネジメントセンター »

2024年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

最近のトラックバック