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2014年3月 5日 (水)

金賛汀『韓国併合百年と「在日」』新潮選書

在日朝鮮人という存在は、正に韓国併合の落とし子である。韓国併合がなければ、彼らの存在はなかったであろう。

江戸時代、日本は世界で唯一、李氏朝鮮政府と国交を持っていた。

民族教育は朝連が力を入れた事業。

在日の人々は戦後7年間で4度に亘り「国籍」が変わったことになる。「帝国臣民」から「開放国民」、「日本国籍保有者」そして国交のない国の「外国人」。

1965年6月、日韓会談は「日本国と大韓民国との基本的関係に関する条約」として妥結した。これは非常戒厳令まで敷いて協定の早期解決を急ぐ政権基盤の脆弱な軍事政権の足元を見すかされた金額だと、韓国内に批判する人が多かった。

朴正煕政権は韓国の疲弊した経済状況の立て直しを最優先にしたため、韓・日間に横たわるさまざまな問題の詰めをせず、後に禍根を残してしまった。

共産主義理論は唯物論に依拠しているが、金日成主義は宗教思想と同様、唯心論であり、・・・・・

総連も民団も、在日同胞問題は眼中になくなっていた、ということである。こうして両団体がそれぞれの政権の抗争のお先棒をかついでいるうちに、組織を見放した無党派とも言うべき在日の人たちの運動が起き始めていた。

在日に対する日本人の差別意識は大きく分けて三つの構造から成り立っていよう。

  1. 日本の政策的なもの。
  2. 戦前・戦後の一時期、在日のほとんどが肉体労働者で、極めて貧しかったという現実が日本人の蔑視の対象になった。
  3. 朝鮮民族の生活習慣、文化を劣ったものとみなす偏見が日本社会の差別意識を生み出した。

そのコリアンは朝鮮半島のコリアンとは違った「民族性」を持ったコリアンであろう。日本の文化的、精神的影響の強いコリアンであり、朝鮮半島の朝鮮民族とは同質性を多少は保ちながらも異質のコリアンである。

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