理念・ビジョン・戦略
理念は、「見果てぬ夢」/究極の目標
ビジョンは、現実的理想の目標/中間の目的
戦略は、ビジョン実現の手段・方法
ビジョンは理念からみれば手段ですが、戦略からみた場合には目的となる。
「単なる金儲けを超えた」力、理念を対極に据えることによって、戦略に理想の力を加え、アウフヘーベンすることが必要になってきます。
理念は、次の4つの要素、側面を併せ持っています。
- 企業の存在目的
- 企業の価値観
- 企業の理想
- 企業の規範
理念は時代を超えて存在するものですが、ビジョンは時代の波に乗るためのものです。
戦略とは、ビジョン-現状=問題/「戦略ギャップ」である課題の解決である。
目標-現状=問題
戦略の方は、現在から将来のある期間(目標の期限)にわたって生じてくる問題に取り組む場合が多い。
通常は問題解決と呼ばれているものが戦略においては、課題解決であるというふうに考えられるでしょう。
大問題を積極的に創りだしている生みの親がビジョンなのです。
戦略的な方法とは、通常、改善の域を超えた大胆不敵で思い切ったやり方によって戦略ギャップを埋めることで、そのことのゆえに革新的レベルの発想力や創造力、挑戦力が問われることになります。
戦略を最も簡潔に定義しますと、❝ビジョンを実現する方法である❞となります。
戦略とは、理念に基づきビジョンを実現する方法である。
ビジョンの要件
- トップのコミットメント(絶対にやり遂げるというトップの誓約)
- 企業像(どんな企業になろうとするのか)
- 企業(挑戦)目標(具体的に何を達成するのか)
- 達成期限(いつまでに達成するのか)
- 市場ポジション(市場でどんな地位をねらうのか)
- 事業領域(どの分野で戦うのか)
- 経営理念の支え(使命、信条、精神、指針)
戦略が手段であるのは、あくまでも理念という究極の目的に対してであるということを、まずここで確認しておきましょう。
戦略とは、理念を究極の目的とし、持続的な競争優位の仕組みによってビジョンを実現する方法である。
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