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2014年5月 2日 (金)

阿部謹也『ハーメルンの笛吹き男 伝説とその世界』ちくま文庫

17世紀末に哲学者のライプニッツが「この伝説には何か真実がかくされている」と述べ・・・

都市の空気は自由にする。

私たちは法制とか社会制度の整備、さらに市壁の立派さとか建物が堅固になったという、誰の目にも容易に見える事実に惑わされてはならない。こうした外面的繁栄の陰で呻吟していた極めて多くの庶民がいたからである。

乞食とは中世キリスト教社会ではポジティヴな身分であって、現代のように遠慮がちなネガティヴな地位には立っていなかった。

ドイツ最初の刑法法令集『カロリーナ』

われわれは中世政治史や文化史のロマネスクやゴシックの建築に象徴される華麗な叙述の背後に、痩せさらばえ、虚ろな顔をして死にかけた乳幼児を抱いて、足をひきずるように歩いていた無言の群衆を常にみすえていなければならないのである。

ハーメルンが古来水車の町として著名。

魔術などは信じさえしなければ存在しない。

グリム兄弟自身ハーメルンの伝説を書物から採録したにすぎず・・・

古代から現代にいたるまで、人間を犠牲に供する秘儀がキリスト教の教義の中心をなしてきた・・・

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