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2014年6月 9日 (月)

のりこえねっと編『ヘイトスピーチってなに? レイシズムってどんなこと?』七つ森書館

どうして「のりこえねっと」を始めたの? と聞かれるたびに、このまんまじゃ気分が悪くて死ねないから、と答えている。

親しい先輩からは、「在日は政治的なことは一切せず、経済活動にだけ専念しろ。それが一世からの教えだ」という手紙が来た。

毎朝起きるたびに、「落とし前つけないで死ねねー」と叫んでいる。

日本の社会構造が、差別を消費しながら金を回しているのである。

アンネ・フランクが有名なのはユダヤ人だからではなく、その日記のもつ観察力と文章力ゆえなのだが、そこが見えないのだ。

日本語に「言葉のほんと帰り」というのがある。自分が発した言葉は必ず自分に返ってくるのである。

日本の代表的な出版社の刊行している週刊誌の記事の見出しが全国紙の広告欄から、都会の交通機関の中の中吊り広告から、全国民にヘイト・スピーチを送っている。

ヘイト・スピーチには多様な行為がある。

  1. 差別表明型
  2. 名誉毀損型
  3. 脅迫型
  4. 迫害型
  5. ジェノサイド煽動型
  6. 暴力付随型

ある陰謀論を信じる人はほかの陰謀論も信じやすいという傾向が認められ、またいったん陰謀論を支持する強烈な情報に触れてそれを信じてしまうと、その人はそれ以降、信憑性の高い社会的・政治的に重要な問題に無関心になり、もっぱら陰謀論に有利な情報にのみ接触しようとするという傾向も明らかになったそうです。

われわれいわゆる西洋人は、ユダヤ人、アラブ人、その他の東洋人を受け入れる心構えができているにもかかわらず、われわれには彼らのちょっとした細部が気になる。ある言葉のアクセントとか、金の数え方、笑い方など。彼らがどんなに苦労してわれわれと同じように行動しても、そうした些細な特徴が彼らをたちまちエイリアンにしてしまう。

私たちがいちばん気になってしまうのは「自分と比べて明らかに異なる対象」ではなくて、「限りなくそっくりに見えるが、実は細部が違う(かもしれない)対象」だというジジェクの指摘は、まさに「ヘイトスピーチの対象がなぜ在日韓国・朝鮮人にのみ向かうのか」という問いの答えになっているのではないでしょうか。

電車に乗っていても、同じ車両に乗り合わせた人の多くがあんな悪意を隠しているのかしらと不安を覚えるようになってしまう。

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