森政稔『変貌する民主主義』ちくま新書
戦前には民主主義は天皇主権と衝突する危険思想であった。
世論は不満の表現として、つねにその矛先をどこかに向けているので、・・・・・
ロシア革命は、その結果生まれた共産主義政治体制が・・・・・
大衆への迎合という意味で用いられる「ポピュリズム」
「高貴な義務(ノーブレス・オブリージュ)」という保守主義のお気に入りの観念
イギリスの統治形態は今でも君主政だが、・・・・・
国民国家(nation state)とは、民族の範囲と国家の範囲とを一致させようとする考え方・・・・・
多数決に同意するということは、多数の決定をあたかも自己の決定であるかのように受け入れるフィクションを承認するということである。
民族は昔からずっとあるものではなく、近代のある時期になって、何らかの目的のために人為的に創造されたフィクションであるとする考え方である。たとえばベネディクト・アンダーソンは国民を「想像の共同体」と呼んだ。
ポピュリズムとは、通常、政治家による大衆的な人気取りの政治と解される・・・
この元祖ポピュリズムは、アメリカの西部や南部の農民を中心とした運動であった。
ロックこそ、近代的な政治原理としてのアカウンタビリティに道を開いた人物である。
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