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2014年8月17日 (日)

田中弘『経営分析 会計データを読む技法』中央経済社

資金繰りが苦しくなってくるのも利益が落ち込むのも、実は、何期か前の会計データからその原因を読み取れるのです。

毎月の電力量(電気代)が減ってきたら、工場の稼働率が落ちてきた証拠です。

大型の開発に成功するような会社であったら、数年前から巨額の研究開発投資をしているはずです。

普通グラフは絶対額の変化を表わすことはできるのですが、伸び率(変化率)を表わすのには適さないからなのです。

企業の成長を端的に表わすのは、

  1. 売上げ
  2. 総資本
  3. 経常利益
  4. 従業員数

粗利益とか総利益という表現を使うのは、まだ差し引いていない費用が他にあるからです。

marginalというのは、「どうにか採算がとれる」とか、「損をしないぎりぎりの」という意味で用いられています。

わが国の企業は、英米の企業と違って有価証券などの金融資産への投資が盛んに行われているため、現金・預金に加えて一時所有の市場性ある有価証券も「キャッシュ」に含めて資金繰りを考える必要があります。

大手の企業は、資金繰りで倒産することはありません。わが国の場合、大手の会社が倒産に至るのは、ほぼ間違いなく、債務超過が原因です。

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