金両基『能面のような日本人』中公文庫
韓国語には思いやりにぴったりする単語がない。
韓国人が用いる適当にということばには、めんどうだ、うるさいといった意味あいが含まれている。
和の思想や行動が構築されたのは、私は徳川幕府時代だと考えている。
朱子学の構造論争である「理」と「気」の先行問答が・・・
韓国では日本のような養子制度がない。
韓国では姓をかえるのを最もきらう。
韓国人は血縁的集団が第一で、第二が地縁的集団である。
日本人は・・・他集団に対してはたいへん冷たい、というよりは無関心に近い。
家康は儒教を基本理念として採用。
能面やこけしなどの目入れには、たいへん神経をつかう。
韓国の国旗である太極旗は、その名がしめすように陰陽思想を具象化したものだ。
韓国には家元制度がない。
韓国の神事は白装束が原則である。
日本でも天皇という字をスメラミコトと読み、それを国王としてのテンノウと読むようになったのは天智以後だとみなされている。
皇祖である第一代の神武天皇は存在しなかった、というのが今日の一般的な見解である。
韓国ではいまでも女性は立ひざであり、男はあぐらが正座である。
中国や韓国では日本流の正座を、人に屈するという意味にとらえており、・・・
能面は日本人の顔である。
能は幽玄という名のもとに死霊の空間を見事に描き、浄瑠璃は心中という名のもとに、歌舞伎は武士の精神の名のもとに死の世界を美化し、・・・
記紀に登場する神々はなぜかくもよく自殺するのであろうか。
韓国には西洋流の悲劇が存在しない。悲劇を十分に楽しみながらも、めでたく、ハッピーエンドでしめくくる。
前テレビ朝日報道局長の発言
« 広瀬元義監修『社長の節税と資産づくりがまるごとわかる本』あさ出版 | トップページ | A.P.スローン,Jr.『GMとともに 世界最大企業の経営哲学と成長戦略』ダイヤモンド社 »
「読書論」カテゴリの記事
- 亀井卓也『5Gビジネス』日経文庫(2022.06.21)
- 帝国データバンク情報部『コロナ倒産の真相』日経プレミアムシリーズ(2022.06.21)
- 川合章子『あらすじでわかる中国古典「超」入門』講談社+α新書(2022.06.09)
- 伊藤亜紗編『「利他」とは何か』集英社新書(2022.05.16)
- 神里達博『リスクの正体ー不安の時代を生き抜くために』岩波新書(2021.11.30)
« 広瀬元義監修『社長の節税と資産づくりがまるごとわかる本』あさ出版 | トップページ | A.P.スローン,Jr.『GMとともに 世界最大企業の経営哲学と成長戦略』ダイヤモンド社 »
コメント