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2014年8月13日 (水)

福田和也『教養としての歴史 日本の近代(下)』新潮新書

むしろ率先して虐殺というヒステリーに荷担していった「集団」に、私は日本社会に初めて登場する「大衆」の姿を見たように思います。

ベルサイユ条約は、ペリーによって開国させられて以来目指してきた頂上に、日本が登り詰めたことを意味しています。

流れ作業による大量生産がヨーロッパ諸国に普及するのは、第二次世界大戦後・・・

工場力における日米の差は資源力の差ではなく、人間、機械、システムについての考え方が全く違っていた点にあったのです。

大衆化が進めば進むほど、社会は拡散する(デュルケム)。

いつも戦争の遠因には不況があった。

ドストエフスキーが逮捕されたペトラシェフスキー事件

イエズス会はそもそもプロテスタントの反動として生まれました。

最高のクーデターはクーデターだと分からないようなクーデターだ。

幕末にまず、洋式軍事技術をオランダに学び、陸軍はフランス(のちドイツ)、海軍はイギリスに範をとりました。

日本にとって、不本意な内容であるとの情報が入っていたリットン報告書ですが、蓋を開けてみると、日本に有利なものでした。

ファシズムというのは、社会学的な発想にもとづく政治体制

日本を大東亜戦争に突入させた要因は海軍の読み違いにあったといえます。

ミッドウェー海戦の敗北を陸軍は終戦まで知りませんでした。

和平すべき場面で宣戦布告したも同然の近衛のこの声明は、近代日本外交史上、屈指の大失策といえるでしょう。

恐らく日本は南京を落とせば、講和になると思っていたでしょう。しかし、その機会を近衛みずからつぶしてしまったのです。

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