浅羽通明『アナーキズム―名著でたどる日本思想入門』ちくま新書
近代思想は、フランス革命のスローガンで知られるように、個人の「自由」と「平等」とを至上価値として掲げていた。
社会主義は手段に関する思想であり、アナーキズムは目的を明らかにする思想
ベルグソンは、ファーブルの愛読者だった。
今西の思想に、西田幾太郎の哲学が反映・・・・・西田は、ベルグソンの生命主義を継承しつつ思索していた。
小アナ・ボル論争
アナーキズムが、革命によって国家を一挙に廃止すべしと訴えるのに対して、マルクス主義はその非現実性を突く。
保守主義者は、近代国家が自由主義を掲げるのを、その自由が徹底されたときの恐ろしさゆえに批判する。アナーキストは、近代国家の自由主義を、自由と呼べない不徹底な自由しか認めぬゆえに批判する。
生前の大杉は、北一輝とも、政界の黒幕杉山茂丸、後藤新平らともコネクションを確保していたという。
アナルコ・キャピタリズム
« 謝国権『性生活の知恵』池田書店 | トップページ | 石原尚幸『社長!お金は「ここだけ」押さえれば会社は潰れない』ダイヤモンド社 »
「読書論」カテゴリの記事
- 亀井卓也『5Gビジネス』日経文庫(2022.06.21)
- 帝国データバンク情報部『コロナ倒産の真相』日経プレミアムシリーズ(2022.06.21)
- 川合章子『あらすじでわかる中国古典「超」入門』講談社+α新書(2022.06.09)
- 伊藤亜紗編『「利他」とは何か』集英社新書(2022.05.16)
- 神里達博『リスクの正体ー不安の時代を生き抜くために』岩波新書(2021.11.30)
« 謝国権『性生活の知恵』池田書店 | トップページ | 石原尚幸『社長!お金は「ここだけ」押さえれば会社は潰れない』ダイヤモンド社 »
コメント