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2014年10月 8日 (水)

笠井潔・白井聡『日本劣化論』ちくま新書

三・一一とは、日本近代のトータルな失敗の帰結であり、証拠ではないのか

日本による支配は朝鮮半島の近代化に貢献したという理屈で、植民地支配を正当化する意見があります。たしかに鉄道網を張り巡らせたのは日本ですが、同じことはインドでイギリスもやっている。日本は日本の利益のために朝鮮半島を開発したわけで、これを恩に着せようというのは厚かましい。

また、仮に多少の経済的利得が期待できるとしても、それで他国に支配される抑圧と屈辱を堪え忍ぶような民族が存在するでしょうか。いや、戦後日本こそまさにその典型的な事例だとしても、自国がそうだからと言って他国も同じだと思うのは無知の極みですね。

耐え難いのは差異ではない、差異がないことだ(スラヴォイ・ジジェク)。

「ビンの蓋」論・・・ニクソンの密使として訪中したキッシンジャーは、周恩来との会談で在日米軍の意味を詰問された時、「日本の軍事大国化に蓋をするためだ」と説明しました。

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