井沢元彦『学校では教えてくれない日本史の授業 天皇論』PHP文庫
本来の「城」というのは、都市全体を囲む城壁を意味します。
「農耕民族」と「遊牧民族」の対立というのは、世界史における、とても大きなテーマの一つなのです。
狩猟民族である「縄文人」対、農耕民族である「弥生人」
『古事記』に記されている「死=ケガレ」とする宗教観は、天皇家の宗教観であるということです。
日本人は『古事記』の時代からずっと、ケガレの存在を信じる宗教の信者だと言えるのです。
この稲作文化を持ち込んだ外来民族の長こそが「天皇」だと考えられるのです。
『古事記』にも『日本書紀』にも銅鐸に関する記録はありません。
古墳のように密閉された空間の遺物は、発掘され、空気に触れた瞬間に劣化が始まります。
天皇のお墓「天皇陵」というのは、大きく二つの種類に分かれます。一つは「古墳」、もう一つは「普通のお墓」です。
天皇陵問題は歴史の問題でありながら、その本質は「宗教」の問題なのです。
仏教は外来宗教なのです。
朱子学を導入したのは徳川家康です。
朱子学は「誰が正統な君主か」ということを追究する思想です。
天皇陵は、中を発掘しても墓誌が出てきません。
宗教を無視している限り、歴史をきちんと理解することはできない。
律令というのは、もともとは中国で生まれた法律体系です。
荘園というのは藤原氏が考え出した「脱税システム」なのです。
永遠などというものは絶対にないというのが仏教の教えです。
天皇にしかできない公務とは何かというと、神様を祀ることです。
詔勅・・・詔は大事に関する命令、勅は小事に対する命令
「幕府」というのは本来、将軍がいる軍隊の前線基地という意味なのです。
幕府政治が行われた後も、天皇家を頂点とする朝廷は存続し続けます。こうした状態を「朝幕併存」と言います。
なぜ昔は「変」と言ったかというと、「乱」というのは基本的には下のものが上のものに反抗することを意味するものだからです。
尊王思想のルーツは楠木正成にある。
お釈迦様は、ネパールで生まれてインドで悟りを開いて布教した。
日蓮宗だけ宗祖の名前が宗派名になっているのです。
平田篤胤というのは、非常にオカルティックな人です。
日本にいち早く民主主義が根付いたのは、間違いなく「天皇」という絶対的な存在があったおかげだからです。
日本が一神教ではなく、あらゆるものに神を見出す多神教の世界・・・
廃仏毀釈は明治新政府の指導の下に行われた
中国には昔から中国こそ世界の中心で、もっとも素晴らしい「華」のような場所だという思想「中華思想」があります。これは同時に、中国以外の国は、全部野蛮人の住む地域にすぎないという意識を生み出します。
天皇家のルーツは中国大陸あるいは朝鮮半島から渡ってきた農耕民族だと考えています
歎異抄・・・善人ですら極楽往生できるのだから、言うまでもなく悪人は往生することができる
親鸞
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