角岡伸彦『はじめての部落問題』文藝春秋
部落には、集落と被差別部落のふたつの意味がある。
被差別部落がない北海道と沖縄・・・
現在、部落では部落外を「一般地区」、部落民でない人を「一般」と言う。
「同和」は官製用語
部落と部落民は、同和対策事業の副産物でもある。
どの国、地域でもマイノリティの犯罪率は高い。部落民だけがその例外であるはずはない。
世の中に悪人はいない。悪い環境があるだけだ。
アルベール・メンミによれば、差別主義とは「現実上の、あるいは架空の差異に普遍的、決定的な価値づけをすること」である。
いったんこびりついた差別意識は、容易に消えることがなかった。
歴史的には、エタ、非人と芸能の結びつきは強い。能や狂言、歌舞伎は、もとは賤民の文化であったし、漫才のルーツは、中世の万歳にさかのぼる。
愉快犯に対しては、差別する側の意図通りには反応しない、というのが有効な手段である。
愉快犯にとってインターネットは、自らの劣等感を“解放”するツールになっている。
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