金子智朗『ケースで学ぶ管理会計 ビジネスの成功と失敗の裏には管理会計の優劣がある』同文舘出版
採点基準である指標を何にするかによって、人の行動は決定的に決まります。それがあるべき行動と整合していなければ、どんなに口でいっても人の行動は伴いません。
バランスト・スコアカードは、「人は採点基準通りに行動する」という考え方を行動レベルにまで落とし込んだ考え方と捉えることができます。
測定できないものはマジメントできない。
アメーバ経営についてはいくつかのリスクが指摘されています。その1つは価格競争力を失うリスクです。また、成長戦略にはあまり適さないという懸念もあります。
アメーバ経営の本質は「顧客志向」
引き算の発想
メーカーの利益は製造側で生まれる。
稲盛氏は常々「値決めこそ経営」といっています。
リーダーシップはマネジメントとは違います。マネジメントは第三者がいなければ成り立たない概念ですが、リーダーシップは1人でも発揮できます。なぜならば、リーダーシップとはリードすること、すなわち主体的に考え行動することだからです。
アップルには、損益計算書をもつ❝部門❞はありません。会社全体で損益を考えているのです。・・・ジョブズがすべての部門をコントロールしているため、普通の会社に見られるような部門別損益管理という考え方はないのです。
個人主義の根底には「個人のベスト・パフォーマンスの足し算は、組織としてのベスト・パフォーマンス」という考え方があるわけですが、部分最適の足し算が全体最適になるとはかぎりません。むしろお互いが助け合った方が、組織全体のパフォーマンスは上がるのが普通でしょう。
損益分岐点を求める計算には重要な前提があります。それは、製造数と販売数が同じであることを前提にしていることです。すなわち、売れ残りが発生することは想定していないのです。それゆえに、損益分岐点を求める計算は一般的に計画段階の分析手法として用いられます。
孫正義氏は、常日頃から「3割以上のリスクは冒さない」ことを信条の1つにしています。失敗しても、3割までのダメージならば、企業が致命傷を負うことはないからです。
優秀な社員が決算のような❝作業❞に毎日忙殺されるのは本意ではありません。
IFRSには、「投資家にとっての有用な情報の提供」ということ以外の目的はありません。企業内部の経営管理者にとっての有用な情報提供など、最初から考えられていないのです。
IFRSの価値観は欧米的なグローバル資本主義です。
公正価値ベースの純資産はファイナンス理論における株主価値に相当します。
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