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2014年11月13日 (木)

竹内毅『経営学批判序説』晃洋書房

この国には実務を知らない学者と勉強の嫌いな経営者・管理者が同乗する船がない。

「忙しくて勉強する暇がない」というが、勉強は暇にするものではない。

バーナードの根底には、『過程と実在』のホワイトヘッドの哲学があった。

ホワイトヘッドの思想は、わが西田幾太郎のそれに共通するところが多いが、実践を世界の論理に還元する性格を有する西田を追求している経営学者があるのか、私は故山本安次郎教授以外の人を知らない。

私達は病を得てはじめて、三度の食事の生命における意味を知るように、失敗しなければ経営が何であるかを深く考えようともしない。

外から見ると既成の経営学は自身の池の中でしか泳いでいないように見える。

フッサールがかって述べた「理念の衣」「事実の学」

経営は人なり

経営は世界の内なる存在である。

経営はまさに慣性系の相対性の中にある。

先の大戦のことを知る人は少なくなったが、実態を隠した愛国心を叩き込まれ、熱狂的に「米英打倒」を叫んだ往時の事態は、非本来性の頽落が道具化された典型であった。これは実存に付着する一つの危険性であって、現在においても潜在している。

ハイデガーはそのような決意を「死の先駆的決意」と称し、現存在は死の決意においてはじめて頽落を脱して存在可能になるという。それは世人の誰にも誤魔化されない決意でなければならない。

死を待つのではなく先取りすべきものであるという生き方

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