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2014年11月26日 (水)

フェルナン・ブローデル『歴史入門』中公文庫

ユングをあれほど苦しめることになった集合的無意識

周期的に大発生したペストは、18世紀になるまでヨーロッパを去らなかった。

交換のないところには、社会も存在しない。

1400年から1800年にかけてのアンシャン・レジームの時代

初歩的な市の段階で最も驚くべきものは、間違いなく中国の組織化された市である。それはほとんど数学的なまでに正確な地理学の上に成り立っていた。

資本主義という言葉を使う最大の理由は、どんなに評判が悪くとも、結局のところ、それに代わる他の言葉が見つからないということにある。

資本主義という言葉・・・ゾンバルトの『近代資本主義』にはじまると、私は見做している。この言葉は、マルクスでさえ知らなかったはずだ。

資本とは、目に見える実在であり、すぐに識別できる、つねに働き続けている財源である。

あらゆる資本主義は、何よりも、その下の経済に見合ったものでしかない、それが私の一貫した主張である。

少数者の特権である資本主義

歴史は同じ教訓を何度も繰り返し示している。

封建体制は、土地という基本的な富の分配の持続的な形態であり、制度として安定した秩序を保っていた。

歴史とは、形態と経験の年代順の継起のことである。世界の全体とは、15世紀から18世紀までの間に姿を現し、人間の生活全体に、世界中のすべての社会、経済、文明に、徐々にその影響力を及ぼしていったまとまりのことである。

世界を支配する法則はほとんど変わりはしなかった。世界は、構造的に、特権に恵まれたものと、恵まれぬものに分かれ続けてきたのだ。

小宇宙と大宇宙は結局、同じ素材からできているのだ。

アムステルダムは、最後の都市国家であり、歴史上最後のポリスであったと言っていいだろう。

産業革命は、まさしくゆっくりとした運動であり、その当初にあってはほとんど見定めがたく、この革命の最初の兆候の真っ只中にあったはずのアダム・スミスでさえ、そのことにきづきもしなかった。

資本主義は、国際的な資源と機会の搾取の上に成り立っていることに変わりはない。

歴史学はつねに新たに始まり、・・・

決定版の歴史書などあり得ないし、誰もがそれを知っている。

フランス知識人の最高の栄誉たるアカデミー・フランセーズ会員

セイレンの歌

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