W.スティーヴン・ブラウン『管理職 13の大罪』TBSブリタニカ
その昔旧約聖書の中でアベルがカインを管理しようとして以来、ずっと同じまちがいを繰り返してきた。
よい例というのは時とともに移り変わるように見えるが、悪い例は変わらないものだ。
勉強になるのは失敗したときである。
彼は母親の子育てのような接し方(マザリング)こそが、管理そのもの(マネージング)であると言う。
マーク・マコーマック、メアリー・ケイ・アッシュ
「管理」とは、合意のうえで目標を定め、他者を通してその目標に到達する技術だと思う。
人は尊敬する相手にしか従わない。
人間らしさを認めたところで損をするわけではなく、結構得をするのである。
優秀な管理者であれば、わずか一日オフィスを空けたぐらいで混乱は生じないはずだ。
彼らは大抵、こっちが予想するとおりのことをやってくれるものだ。りっぱにやってくれるだろうと思っていると、そうしてくれる。
気骨は、新規に雇用者を採用するときに求めるべき、大きな特質のひとつである。
部下に準備をさせ、サイドラインから激励して、できる限りの努力をさせなくてはならない。
すぐれた管理者は自分から問題を持ち込む。
おおかたの中小企業の寿命が1.5世代であることに注目してほしい。
成功する人は、成功しない人のやらないことをする習慣を身につけたのである。
組織のどの部分を指すときも、管理者はわれわれという一語を使うべきだからである。
忠節の定義を・・・些細な相違はあっても、あなたと共通の理想を持ち、たがいの誠意、信頼、節操、愛情を信じ合い、協力してその理想のために戦う、ということだ。
管理者が人前で個人を叱責するのは許しがたいことだ。
人を非難するときは、まず相手がどういう人間かを知ってからにすることだという教訓である。
だれかが会合に遅刻してきたら、それなりの理由があったと考えることだ。
イサベラ女王が宝石を質入れしてコロンブスの勘定を払ったのは、もちろん地球が平面でないことを証明するためだけではなかった。中国との交易によるもうけを期待していたのである。
管理者の語彙から問題(problem)という言葉を省いてみた。同僚同士では問題を「好機」(opportunities)と呼ぶことになった。・・・わたしは解決しにくい好機に直面しています。
ひとつしかない考え方ほど危険なものはない(エミール・カルティエ)。
従業員と管理者の関係では、少なくとも会社のいちばん大事な顧客に対してやらないことは、従業員にも決してしてはならない。
ウィンストン・チャーチルはコヴェントリーが爆撃されるにまかせた。
訓練と教育は違う。
訓練は知識を提供せず、知識を道具として使う。
やれる人はやるし、やれない人は教える。
まちがいには目をつぶって進歩をほめよう。
失敗者のレッテルを貼れば、その男はかならず失敗者として行動しはじめる。
民族は異なっていても「人間の心」は基本的には同じ
価値観の違った人びとと接する場合の大切な基本的な態度、・・・人間として相互の立場を尊重し合う「思いやりの心」
人の上に立つ<管理者>は「人の気持ちを知る人であり、考える人でなければならない」
相手に気持ちよく働いてもらうことが必要
「失敗は成功のもと」という言葉は、いかに成功することがむずかしいかということ
利益の重要性を無視した管理は意味をなさない
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