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2014年12月28日 (日)

伊藤元重『ニュースの本質を見抜く 日本と世界の「流れ」を読む経済学』PHPビジネス新書

将来への不安から家計も企業も支出を抑えて貯蓄に励み、その金融資産の大半が国債の消化に回っている。

ブラック・スワン

第二次世界大戦の最中に米英を中心とした国が協議して、IMFなどの戦後経済体制の骨格を設計した。いわゆるブレトンウッズ体制である。戦争のような危機的状況の中でも、その先の方向を検討する周到さが求められる。

大災害からの復興は、国土や社会を元に戻すのではなく、21世紀の経済社会環境に合った社会を創造していくものでなくてはならない。

復元ではなく、新築であるのだ。

デフレギャップとは、マクロ的なレベルで潜在供給力が需要を超過している状況

超低金利なので、巨額の債務を抱えていても、政府の国債の利子負担は軽くてすんでいる。

夏になったら時計を一時間先に動かすというのが、夏時間の制度だ。

フィード・イン・タリフ(固定価格買い取り)

素人は為替レートを名目で見る。プロは実質レートで見る。

ミセス・ワタナベ敗れたり

国際金融には有名なトリレンマがあり、為替を固定すること、貿易や投資の自由を確保すること、そして各国がマクロ経済政策の自律性を持つこと、この三つを同時に実現することは不可能なのだ。

円高の時代にできるのは、海外への投資である。円高のおかげで海外の資産はバーゲンセールの状況である。

ハブを通さず、最終目的地に直接飛ぶ、ポイント・トゥー・ポイントの流れも出ている。

経済を理解するためには、現場を見ることが重要であると考えている。

ステータス・クオ(現状維持)

中国は中華人民共和国という中国であり、台湾は中華民国という中国である。

市場経済が機能するためには、メータリング、つまりメーターで利用料を計測することが大前提となる。

実は正確なメーターを持つことは、高度な市場取引を実現するうえで必須の条件なのだ。

踏み石(building block)

自動車の現代やエレクトロニクスのサムスンのデータであるが、売上で見ると海外比率がかなり高いのに、利益で見ると国内割合が圧倒的に高いのだ。

商店街の復活に成功するポイントは、その商店街が立ち直れないくらい衰退していることであるそうだ。・・・生き残れないという危機感を皆が共有している商店街では、大胆な手術をすることが可能で、活性化に成功することも多いという。

シロクロ格差・・・・・液晶テレビのような商品を黒もの、洗濯機・冷蔵庫・エアコンのような商品を白ものと呼ぶ。

日本の新幹線は開業以来、大きな事故をまったく起こしていない。

日本の強みは現場にある。

やるべき政策は本屋に行けばその答えはすべてある。

要するに財政問題には「痛み」が伴っていない。

八ヶ岳構造

通常の経済学の教科書で想定しているほどには合理的ではないが、人間の行動は、ある程度予想できる程度には不合理である、というのが行動経済学の基本的なメッセージである。

ただ、非合理に行動するのではなく、ある種の規則性を持って行動するというのがポイントである。

大学では、貿易収支や経常収支には、二つの顔があると教えている。

一般的に生産性の高い企業ほど、海外へ出ていく傾向が強いという。

一般論としては、学問の世界の指摘のほうが、世の中の俗説よりも正しいような気がする。

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