ロバート・S・マクナマラ『マクナマラ回顧録 ベトナムの悲劇と教訓』共同通信社
ハノイ(北ベトナム)とベトコン(南ベトナム民族解放戦線)
ザ・ベスト・アンド・ザ・ブライテスト(最も優秀にして最高に頭脳明晰)
われわれはまちがっていました。ひどくまちがっていました。
古代ギリシャの詩人アイスキュロスは「苦しみの報酬は経験である」といいました。
わが国がベトナムという国を十分には理解していないし、気持ちのうえで完全に決着をつけてもいないのは明らかです。
数量化は、世界について考えるさい、正確さを付け加えてくれることばのようなものだ、と私は今日に至るまで考えています。
ホイズ・キッズ(神童グループ)
無味乾燥な人物が無味乾燥な人々の先頭に立っている(ガルブレイス『豊かな社会』)
その始めのときに目を大きく開いて見ていなければならない(モンテーニュ『エセー』)
なにびとの知識も、その経験を超えることはできない(ジョン・ロック)
南ベトナムが崩壊すれば、残りの東南アジアもこれに続くだろうという、いわゆる〝ドミノ理論〟
ぼくが矛盾していると言うのかね、・・・何しろぼくは大きく、いろんな中味をどっさり詰めこんでいる(ホイットマン)
ジョンソン大統領と、その下で働いたわれわれは、まちがっていたのです。
ローリング・サンダー[とどろく雷鳴の意]作戦
まずドアの内側に足を差し入れる作戦
オリバー・ストーンの気紛れな映画「JFK」
私はハーバードの大学院時代いらい、一つのルールにしたがってやってきました。ある目的と、それをやり遂げる計画を考え出すだけでは不十分である。その目的を達成しつつあるかどうかを判定するため、計画(の進行度)を監視しなければならない、というのがそれです。もし計画が達成されていないことが発見されれば、計画を修正するか、目的を変更するかです。
計算できるものは計算すべきです。
300万人のベトナム人が死んだ。5万8千人のアメリカ人が遺体袋に入れられて・・・
本書の中でマクナマラは「われわれ」という表現で、大統領を含め、当時の政府首脳陣の集団的責任を、繰り返し口にしています。
成功には100人もの生みの親がいるが、失敗はいつもみなし児である(ケネディ大統領)
ベトナムへの本格的な軍事介入の責任の所在が、ケネディ大統領ではなく、後任のジョンソン大統領にある
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