神原元『ヘイト・スピーチに抗する人びと』新日本出版社
バス・ボイコット運動
ヘイト・スピーチ規制は刑法で定めるのではなく、まず、アメリカの公民権法のように、雇用や教育、社会生活全般にわたる差別を禁止する、「差別禁止基本法」を定め、その中に罰則のないヘイト・スピーチ禁止規定を置くのがよいと思う。
人権の制限根拠たる「公共の福祉」は「人権相互の矛盾衝突を調整するための実質的公平の原理」であり、人権は他者の人権と衝突する場合にのみ制限されるという、「リベラル原則」こそ、民主主義の生命線だと述べた。
最終的にヘイト・スピーチを撲滅できるのは市民の力しかない。
法律でいくらヘイト・スピーチを規制しても、文化の世界でレイシズムを圧倒できないと、最終的にレイシズムに勝利できない。
サッカーはやはりヨーロッパのスポーツだと言えるでしょう。サッカーのチームは、その属する地域、民族、郷土を代理し、それらのために戦うというのがヨーロッパのカルチャーです。
マンデラは、私と同じ「弁護士」であるが、・・・
大日本帝国憲法の下で弁護士になった布施辰治は、朝鮮独立運動の若者たちの弁護に奔走し、戦後、韓国から建国勲章を受けた。
私たちは、私たちの社会の民主主義そのものを守るために、これを掘り崩そうとするすべてのものとたたかうのだ。
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