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2015年1月21日 (水)

高田里惠子『学歴・階級・軍隊 高学歴兵士たちの憂鬱な日常』中公新書

高学歴者への特別の悪意は帝国陸軍の専売特許であったらしい。

貧しい者、学歴の低い者がまず戦場に行かされるのですが、そのことだけを強調するのも危険です。公平を期すためには徴兵制だというロジックが出てきてしまう。

ひ弱な高学歴兵士という存在は、太平洋戦争末期の現象であったことも確認できる。

旧制高校のなかでも東京の成城・成蹊と並んでブルジョア校として有名だった甲南中学

三島由紀夫がその一人で、彼はこの洗礼を受けなかったために、軍隊神話を切腹の瞬間まで持ちつづけることになった。

第一高等学校が誇った「籠城主義」

学徒兵くずれはアプレゲール(フランス語で「戦後」)

日中戦争がはじまる前は、大卒者で兵役にかかるのは、体格のいいスポーツマン型ばかりであった。

軍隊というところは女性的なところだった

二代目黄金バットの紙芝居画家

ヒラヘイトウ(平等無差別)

軍隊のなかでの男たちの本当の平等を実現しようとしたのは、ヒトラーだけなのだ。

ヒトラーの学歴と階級にまつわるルサンチマンはなかなか根深いのだ。

Bildung(教養・自己形成)

出征にも空襲にも敗戦にも負けず、受験や進学のシステムを維持しつづけたところに、いまはもう失われたらしい、教育立国日本の底力を感じてしまうのである。

「軍隊は要領」というのは、帝国陸軍の重要な教えであった。

旧制高校は、世間的な意味での男の出世競争がいったん停止する場所であった。だからこそ、処世術にはあまり役に立たない教養的読書の量や文学的才能が競われたのである。

白バラ抵抗運動

ゾル転

数多くの立派な若者が死に、生き残ったのは、少なくとも事戦争に関してはおおむね屑ばかりというのがこの戦争であった。

『ゴジラ』を「戦争映画」と喝破したのは、川本三郎

スローターダイク

ランゲマルクの神話

バカデモクラ

ノーブレス・オブリージュ。高い地位にある者はそれだけ重い責任と義務を負うという自覚

一高では、入学式ではなく入寮式のほうが重要

他の旧制高校にも当てはまるのだが、要するに、そこで特に優れた教育がなされていたわけでも、特に秀でた教育者がいたわけでもなく、学力選抜試験によって、はじめから優秀な生徒が集められていただけなのである。

ヒドゥン・カリキュラム

森有礼が大衆層教育と指導者教育をはっきり区別しようとしたことは、・・・

欧米ではブルジョア階級にふさわしいものとして上級学校が作られたのに対して、近代日本では反対に、一つの階層を作りだすために、上級学校が整備されたのである。

旧制高校は独特の誇り高き世界であった。

中学にも進んでいない一等兵にとっては、東大のエリートをイジメることができる機会など、戦争が起こらない限りありえなかった。

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