文京洙『韓国現代史』岩波新書
この植民地支配がもたらした韓国社会の歪みを、解放後の早い時期に自ら清算できなかったことへの悔しさや反省がにじみでている。
地域的な周縁とされてきた済州島や全羅道・・・
韓国では人びとの圧政に対する抵抗は抗争と呼びならわされている。
言語や文化の面で韓国は日本以上に同質性が高く、実のところ、一民族一国家、単一民族神話の病はこの国においてさらに深い。
彼らの地域的なアイデンティティは、道よりも、家門発祥の地を示す本貫、つまり郡・県レベルの地域範疇と結びついていた。
「朝鮮」という国号を承認したのも明の皇帝(洪武帝)だった。
エスノセントリズム
55年12月、金日成は「思想事業において教条主義と形式主義を退治し、主体を確立することについて」という演説をおこなっている。それは、のちの主体思想の出発点をなすとともに、スターリン批判に転じたソ連への追随を否定する自主路線を主張するものだった。
朴正煕・・・当時の軍国主義の風潮、とりわけ「革新派」将校たちの「昭和維新」の思想に心酔したといわれる。
市民社会のコミュニケーションの新しい媒体として創刊されたのが『ハンギョレ新聞』であった。
ネティズン(インターネットと市民の合成語)
三金政治
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