フォト
無料ブログはココログ

amazon

« 矢矧晴一郎『戦略的意思決定ガイド』日本能率協会 | トップページ | 熊野純彦『西洋哲学史 近代から現代へ』岩波新書 »

2015年2月21日 (土)

本橋哲也『ポストコロニアリズム』岩波新書

花岡事件

ポストコロニアリズムは、このように支配的な歴史(「正史」)や文学(「正典」)の見直しを図ろうとする。

マラーノ(豚を意味する差別語)

世界資本主義システム

スピヴァクが根底から革新したフェミニズム

ファノンが言いたいことは、肌の色や文化による差別が、先天的・本質的な差異によるのではなく、社会的に作られた距離の問題である、・・・

ネグリチュードとはエメ・セザールら同時代の植民地の黒人たちが、自分たちの尊厳を取り戻そうとして黒人文化の根源を見直そうとした芸術文化運動である。

「日本文化」・「日本語」・「日本国籍」の一致という「日本人マジョリティ」が疑おうとしない三位一体の構造に対して、その保護化にない「他者の現実」を想像することのできる人間は、知識の量にかかわらず知識人である

オリエンタリズムとは、オリエントという「心象地理」、すなわち西洋人の頭の中で考えられたイメージを、他者の住む異空間として表現することである。

オリエンタリズムとは、実際に人が生活している東洋の諸地域を画一化する「知」の制度のことである。

オリエンタリズムとは「言説」なのだ。

シオニズムとは、シオンの地とされたエルサレムに象徴されるパレスチナに、独自の国家を建設しようとするユダヤ人の思想的・政治的運動である。

戦略的本質主義

デリダは、・・・・・ソシュールによる記号の意味作用についての考え方をさらに推し進めたと言われる。

「差異」と「遅延」をともに孕んだ「差延」

「サバルタン」という概念は、・・・・・グラムシの用法に基づく。

未解決の戦争責任をめぐる問題に向き合うよう日本政府に対して実効力を行使できるのは、選挙権を持つ私たち日本国民だけである。とすれば、アジア太平洋戦争や植民地支配に直接関与しなかった私たち自身にも、間違いなく戦後責任があるはず。

先住民族をめぐる問題はどんな近代国民国家にとっても避けられない問いである。

アイヌ民族が文字を持たなかった・・・

ラッセル法廷

ファット・マン

ポストコロニアリズムの「ポスト」とは永遠の現在進行形の記号

« 矢矧晴一郎『戦略的意思決定ガイド』日本能率協会 | トップページ | 熊野純彦『西洋哲学史 近代から現代へ』岩波新書 »

読書論」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 本橋哲也『ポストコロニアリズム』岩波新書:

« 矢矧晴一郎『戦略的意思決定ガイド』日本能率協会 | トップページ | 熊野純彦『西洋哲学史 近代から現代へ』岩波新書 »

2024年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

最近のトラックバック