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2015年2月18日 (水)

矢矧晴一郎『戦略的意思決定ガイド』日本能率協会

正直のところ、この本を私は「私への遺言」のつもりで書いた。私の人生は一体何だったのか。私は60年の生涯を通して何をつかんだのか。

「意思」という言葉の方が広くて柔い。「意志」という言葉は狭くて固い。意思が最初にあって、固まれば「意志」になる。つまり意思が前にあって、意志が後になる。

「決定」とは、決めることである。「何を決めるか」というと、意志を定めるのである。

意思決定とは、さまざまにある思いの中から特定の意志をはっきり決めることである。

あなたの会社が何かの分野で最初の会社になれ

他社に対して絶対的に先手を打つようにしよう

経営戦略では最初から「理想を目指せ」

不可能と思われる絶壁を自ら作って、その壁に挑戦して達成するのが経営戦略の本領である。

数字を簡単につかめて、結論がすぐに出るのは、経営戦略とは言いがたい

「子供は純真だ」というが、これは損得勘定をまだ知らなかったり、少なかったりするからである。

先に与えて、大きな得をする―というのが真の戦略

経営戦略とは、構造を改革することにある。企業構造を美しくするのが、経営戦略なのである。

「相対的に有利だ」というのは、言い換えれば、「少しの優位しかない」ということになる。

構造というと、意味が分かりにくいと思うが、構成とか、構成比、比重という言葉に直して考えてみればよい。

経営戦略の目的が悪ければ、どんなに優れた経営戦略手段をとっても、的外れの無駄な努力になってしまう。

重要な発明は、意外なところから生まれている。

極端異質の組み合わせの成功例は、埋もれているだけで、実は数が多いのである。

売上高目標値のように、単純に数字にあらわせるのは、経営計画や経営管理で扱えばよい。経営戦略の目標にしてはならない。

短期目先の損得だけでは、経営戦略にならないのだ。

野村證券は投機と投資の境界を見分けて経営したからこそ、今日の証券業界No.1になれたのである。

不可能と思われるような絶望をなくしてしまうのが経営戦略の本領である。

いわゆる❝物知り❞だけでは、厳しい人生を渡っていけない。

せっかく良い目標を正しく選んだとしても、投入資源を多く集中しなければ、ライバル商品に勝てない。

営業の基本動作は、「頭を下げる」ということである。

短所とは、自分で直せないから、短所になっている。つまり、短所を自分で直すことはできない。

最大短所を最大長所に直す。

固定費の固定観念にとらわれていた。

ストラテジストは、・・・「共通点を見抜く人」でなければならない。

戦略的意思決定で大事なのは、「切捨て」である。

無から有は生じない。何等かの意味の新しい組合わせが、戦略的創造につながるのである。

他に比べる他社の知識や経験がないと、自分の会社についての知識や経験が多くても❝特徴❞が分かりにくい。何故なら、特徴というものは、他の会社との比較評価によって分かるものであるから。

真空地帯

良い会社は、この経営資源の集中が上手である。

本来経営戦略はビジョンと連動して動かすべきである。

標準化の結果の1つが❝ルール❞

真理は、常に単純で美しい

生れつきのアメリカ人で、独創的な人は少ないのがわかった。ユダヤ人、ベネズエラの人、ウィーンの人、スコットランド、ハンガリーなどの人が、独創的なのである。

ビジネス・アニメーション

最初にコンピュータを製造し販売したのはIBMではなく、ユニバック(現在のユニシス)

経営戦略のポイントは、決定的に先手をとることにある。

ブームに乗り遅れてはいけない。

本当に伸びた会社は、大勢の側についた会社ではなく、大勢に逆らった会社である。

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