伊丹敬之『経営を見る眼 日々の仕事の意味を知るための経営入門』東洋経済新報社
社長のレベルでの全社の戦略を、企業戦略と呼ぶ。
事業戦略の焦点はその事業での競争にあるので、競争戦略と呼ぶこともある。
企業戦略は事業間の資源配分がカギ、事業戦略は市場対応行動のプランがカギとなる。
競争優位の戦略は、しばしば戦略の焦点(たとえばターゲット市場)の絞り込みと資源の集中を必要とする。・・・ただし、絞り込みには「狭さ」の限界がつきまとう。・・・・・「一兎を徹底して追うものは結果的には二兎を得る」というのが、多くの成功した戦略のパターンになっている。
一つの技術への資源集中によって、さまざまな事業での製品差別化の武器の源泉を手に入れるという効率的な武器のつくり方もある。シャープの液晶技術への集中がその好例である。
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