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2015年5月10日 (日)

岩田靖夫『ヨーロッパ思想入門』岩波ジュニア新書

ヨーロッパ思想は二つの礎石の上に立っている。ギリシアの思想とヘブライの信仰である。

新約聖書がギリシア語で書かれているのは、ヘレニズム時代にギリシア語が地中海沿岸地域の世界語であったからである。

コスモスというギリシア語ほど、ギリシア人の理性主義を端的にあらわしている言葉はあまりない。

本質の探究。これがギリシア理性主義の根幹である。

クセノファネスやプラトンは、その非倫理性のゆえに、ホメロスの神々をきびしく批判したのであり、真実の神は人間にはまったく似ていないと言って、その超越性を主張したのであった。

ソフィストの中でもっとも傑出した人物はプロタゴラスである。

イエスの生涯については、公に活動したほぼ三年間の言行以外には、ほとんど何も知られていない。

ヘーゲルの歴史哲学はキリスト教の終末論を世俗化したものであった。

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