奥村宏『資本主義という病 ピケティに欠けている株式会社という視点』東洋経済新報社
アメリカを代表とする資本主義が危機に陥ったことの大きな原因は、20世紀の資本主義を支えてきた巨大株式会社が大きくなり過ぎたということにあります。
そしてソ連の社会主義が行き詰まったのも、国有企業が大きくなり過ぎたために非効率になり、国民の反発を買うようになった、ということに原因があります。
福田定一(司馬遼太郎)
当時、産経新聞には財界から国策パルプの元会長だった水野成夫氏が社長として乗込んできて右傾化していました。
イギリスで市民革命が起こり、国王の権力が弱まるとともに、法律に従っていれば、誰でも自由に会社を作れるということになりました。これを準則主義と言いますが、・・・
川崎製鉄の千葉工場にはペンペン草が生えるだろう(一万田日本銀行総裁)
こうして川崎製鉄だけでなく、多くの日本企業が資本金の何倍もの借入金で設備投資をしたことが日本経済の高度成長をもたらしたのですが、・・・
リーマン・ブラザーズはドイツ系のユダヤ人によって19世紀に作られた投資銀行(証券会社)でしたが、・・・
GMは・・・・・〝ガバメント・モーターズ〟の略称だといわれました。
もともと、法人という考え方が生まれたのは中世のヨーロッパです。
スティグリッツの言うように、有限責任は無責任ですが、その有限責任さえ取らない無責任な会社に東京電力はなっているのです。
有限責任は無責任である。
ノルマという言葉はもともとロシア語で、戦後、シベリアに抑留された人たちが日本に持ち帰った言葉だとされていますが、・・・
朝日新聞社では大規模組織を維持するためにたえず人事異動が行なわれており、そのために専門記者が育ちません。
今日的な国民国家が作られたのは、ヨーロッパ30年戦争の講和条約である、ウエストファリア条約においてであるが、このとき国民国家はお互いに内政不干渉で地域や言語を同じくするものを一つの単位として、お互いのシステムを尊重し棲み分けるというものであった。
シンクタンクネット・センター21
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