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2015年6月 6日 (土)

フレデリック W.テイラー『[新訳] 科学的管理法 マネジメントの原点』ダイヤモンド社

いつの頃からか、企業に限らず、多くの組織で、すっかり人間観察が失われてしまった。

誰もが即戦力ばかりを探している。つまり、どこかで鍛えられてきた人材だ。すでに他者の手によって鍛えられた人材を探すよりも、計画的な協力により、期待に応えてくれる水準まで人材を鍛えることにこそ、自分たちの義務と機会があるのではないか。

これまでは人材が第一に据えられてきたが、これからは仕組み(システム)を第一に据えなくてはいけない。

マネジメントの目的は何より、雇用主に「限りない繁栄」をもたらし、併せて、働き手に「最大限の豊かさ」を届けることであるべきだ。

望める限りの最高の豊かさを手にするためには、誰もがどこまでも効率を追求し、日々の出来高を最大限に増やすほかにはない。

本書の全体を通して明確にしたいのは、科学の法則に従って仕事をするためには、これまで現場の労働者に任せ切りにしてきた仕事の多くを、マネジャーが引き取り、自分たちでこなさなくてはいけないということである。

一人ひとりの働き手に対して、上に立つ人々が日常的に助言を与え、親身になって手を差し伸べるのが望ましい。

先を見通してプランを立てるのと、実作業をこなすのとでは、一般には異なるタイプの人材が求められる。

科学的管理法の最大の持ち味はおそらく作業の構想にあるだろう。

テイラーこそ、人類の歴史上でおそらく初めて労働作業を当然のものとして見過ごさず、研究の対象として光を当てた人物である。・・・・・心身を蝕む苦役から労働者を解き放ちたいとの思いだった(ドラッカー)。

本書でテイラーは、科学的管理法の哲学と手法を混同してはならないと、何度となく釘を刺している。哲学を忘れて手法だけを取り入れようとしても、まったく意味をなさないのだと。

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