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2015年7月12日 (日)

小川仁志『脱永続敗戦論 民主主義を知らない国の未来』朝日新聞出版

『小説フランス革命』で有名な作家の佐藤賢一は、フランス革命と比較して、明治維新やGHQ革命などあらゆる日本の革命を「1/2革命」と呼んでいる。つまり、様々な点で革命が不徹底であったと意味しているわけである。私もこの見解にまったく賛成なのだが、その最大の特徴として天皇制を維持し続けたことを挙げたい。

ハンナ・アーレントは、『革命について』という著書の中で、フランス革命を失敗した革命、そしてアメリカ革命を成功した革命として描いている。つまり、革命の目的は常に圧政からの自由、言い換えると国家による抑圧から逃げることであるはずなのに、皮肉にもフランス革命では自由が失われていった。これに対して、アメリカ革命ではその創設に成功したというのである。

恐らく今後も永遠に、日本では天皇制が続くであろう。そうでないと丸山のいう正統性を失うことになってしまうからである。

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