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2015年7月14日 (火)

岡崎久彦『なぜ、日本人は韓国人が嫌いなのか。隣の国で考えたこと』WAC

蔑視はもう消え去った。消え去らないのが怨恨である。

日本人は、少なくとも自国より小さい国については、日本を甘やかし、チヤホヤしてくれる国以外は好きになれないのではないでしょうか。日本人を嫌う民族に対しては、その原因を日本が作ったかどうか考えてもみず、かえって、その国の特徴の中で日本が嫌いになる理由となるようなものを見つけて、はじめから先方が日本を嫌いだったという風に自分で錯覚してしまうのではないでしょうか。

日本という国はあまり大人の国ではなく、むしろ世間知らずの国ではないかと思っています。

台湾は、清国になってから中国本土の行政権が及んだといっても、清国自身認めたように化外の地であり、日本人が入って来たことは、台湾の住民の大部分については、いわば主が代わったというだけのことでした。

豊臣秀吉の朝鮮出兵に対し、明国は、朝鮮の要請にこたえて大兵を発して日本兵を駆逐しましたが、その後で寸土の割譲も求めず引き揚げました。

もし、日露戦争後、日本が韓国の独立を保全したならば、韓国民はその恩義を感じて、日本人を尊敬し、日本人も尊敬されて気分がよいので韓国人を民族として好きになり、少なくとも現在のようなアンティパシーは生まれていなかったのではないでしょうか。

政治、文化等が宗主国中心である場合、その住民がまず覚えねばならないのは宗主国の歴史です。

現に独立していた国を、その意思に反して併合したということで、あとはいくら善政を行ってもその恩で、怨みを消すことはできないわけです。

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