企業ドクター・ホリコン『キャバクラでモテるオトコは、なぜ仕事ができるのか できる男の23のビジネススキル[Kindle版] 』ごきげんビジネス出版
エロい親父のキャバクラ談義の本が出たよ。あ~ヤダヤダ。
いや、待ってほしい。本書の著者の経歴を見ていただきたい。著者はただキャバクラに通い続けるサラリーマンのおっさんでもないし、キャバ嬢でもないし、キャバ嬢に扮したゴーストライターのおっさんでもない。オールマイティなビジネスコンサルタントだ。コンサルがキャバ本で何を書いているか知りたくないかい、読者の皆さん。
(注)キャバ嬢のことをお店ではキャストというらしい。本ブログでは、以下、キャバ嬢といわずキャストという。
本書は、キャバクラでモテるオトコになる方法を超越して、究極的には、ビジネスマンにとって重要と思われるコミュニケーションスキルの理想像を追及した本だ。
本書はペーパーバック版とKindle版がある。私が購入したのは後者。私は基本的に電子よりペーパー派だけど、Kindle版もなかなかいい。「デジタル大辞泉」という辞書がついていて、分からない用語はすぐに調べられる。だが、本書では辞書には載っていない用語がたくさん出てくるぞい。
さてさて、いきなりキャストの攻略法に入るわけにはいかない。焦ってはいけない。まずはお固い話から。基本が大事。
できるビジネスマンとはなんぞや。それはスキルの高い社員のことだ。著者はスキル(力量)を次の方程式で表現している。
スキル=知識×技能×コミュニケーション力×管理力
・知識→一般常識と専門知識
・技能→個々の仕事(タスク)を遂行するための段取りができること、そしてスピードと 品質(失敗しないこと)
・コミュニケーション力→報連相
・管理力→PDCAが実施できる力量
(余談、京セラの稲盛さんもこんな方程式があったな。えーっと、人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力。他にもいたような気がするけど、まぁいいや)
いいですか。このスキルが極端に偏ってはいけない。職場によくいる評論家、頑固職人、仲良しクラブ、仕切り屋さんのことね。なによりもバランスが大事、バランス。んで、4つの中で、新入社員だろうが、管理職だろうが、社長だろうが共通して最も重要なスキルが「コミュニケーション力」だ。つまり、報連相。例えば、上司が「問題無かったか?」と部下に端的に聞くのは質問としてはバッテンだ。「○○の件はどうなった?」と、具体的にテーマを特定して質問することが必要だ。
ビジネスのコミュニケーションの場面で最も重要なことが、問題発見力と問題解決力だ。そもそも問題とはなんぞや。問題とは、「あるべき姿と現実の姿のギャップ」、算式にすると「あるべき姿-現実の姿」。ところが、ところが。問題以前に、会社や職場によって、あるべき姿と現実の姿が会社や職場によって共有されていない場合が多い。
また、中小企業の問題点の多くはトップとミドル、そしてボトムと言う縦割りと、階層別・従業員間の横のコミュニケーション不足であることが多い。
じゃぁ、どうすればいいか。本書を買うしかないでしょ!
ちなみにスキル方程式と「あるべき姿と現実の姿のギャップ」の話しは、著者の6年前の本『アナタの会社の埋蔵金(ムダ)を利益に変える本』でも説明されているよ。著者の一貫した理論だね。
先に言っときますけど、ブログ主はネタバレはいたしません。キャストをブイブイいわせたいのなら、モテるオトコになりたいのなら、コストがかかるんですよ、コストが。本書は値段的にも手頃。買うっきゃないでしょ。
ではキャバクラへ突入。
さっそくキャストからの質問攻撃だぁー。ところで、質問には2種類あるのをご存じだろうか。つまり、「YES/NOクエスチョン」と「オープンクエスチョン」だ。はいはい、わからない人は検索、検索。自分についたキャストがあまりにもくだらねぇ質問を連発したときは、〇〇〇〇で撃退。客はキャバ嬢との会話を楽しみに来ている、逆にキャストは疲れずに楽して稼ぎたい。両者にギャップがある、つまり利害が対立している。そこで両者WIN-WINになることが必要だ。合わないなら、即チェンジ。
お気に入りのキャストをゲットしたところで、どんな話題で盛り上がるのか。ビジネスマンの会話の常套句として「○○にた○か○し○○○」というのがあるらしい。会話のきっかけをつかむための語呂合わせだ。ほぉ、ブログ主ははじめて知った。
とりあえず、相手を〇〇〇こと。〇から下の話題はしないこと。
キャストに彼氏がいるか否かも関心事だ。キャストは本音を言わない。それを引き出す質問力は、本書を参考だ。
ブラジャーのカップサイズに関するジョークがあるらしい。著者のエロさが満開。詳しくは本書で。
女性が興味を持つネタとして強力なのが、カラー(色)や占い、本書では数秘術と手相術などを上げて、簡潔に説明している。
カラーセラピーについては、下記の先生のサイト
数秘術については、下記の先生のサイト
http://ameblo.jp/citrusjunos916/
手相術については、下記の先生のサイトを参考として上げている。
http://ameblo.jp/lovelymoon118/
著者のファンであるブログ主としては、聞き捨てならない箇所がある。「そのうち、手相術や数秘術、カラーセラピーなど組み合わせた人事管理の本でも書きましょうか?」。面白そう、ぜひとも書いてもらいましょう。人事管理に占いなんて…クスッと侮るなかれ。占いは統計学の一種だ。ブログ主も一時占いに凝ったことがある。大きく当たることもなく、大きく外れることもない、なんらかの参考になったというのが感想だ。まぁ、性格検査とかいっぱいやらされたけど、あれもなんかの役に立ってんのか?人事や上司は参考にしていたのか?はなはだ疑問だ。
さてさて、ここまで来たら、オンナを落とすたった3つのキーワードを教えちゃうぞ。教えないけど。みんなもハンフリー・ボガード(ボギー)のマネしてクドいちゃおう。
本書は中盤あたりから、キャバクラでの場面に加えてビジネス場面での教訓、コミュニケーション力のテクニックが披露されている。以下のとおり。
- 部下や身内の愚痴を本気にするな!
- 先輩・上司は追い越すな! 追い抜け!
- 第三者の影響力を活用せよ!
- 会議で優位に立つテクニック! 美人投票を上手に使う
- デリカシーが大切!
- 客面をするオトコはモテません
- お客様は王様か?
- 説得には手順がある
- 過ぎたる謙虚さは傲慢に等しい?
- コミュニケーション不足を逆手にとる達人技
- 伝言ゲームの危険性
- 真理・真実・事実を識別する
- 顧客の立場に立てるか?
- 「愛と誠理論」を活用せよ!
- 手段と目的とを識別せよ!
あ~疲れた。えっ?何?。項目だけ並べて、端折るなって。いやいや、それほど内容盛りだくさんなのよ。一つ一つの解説は許して。そこで、いくつかをピックアップして、大急ぎでポイントだけ言うぞい。
3.第3者の影響力とは、自分の言いたいことを他人(第三者)に言わせること。「あの人がこう言ってたよぉ~」と言うわけだ。なるへそ、今度使ってみよっと。
4.会議でのコツを伝授してくれているぞ。必読。
6.彼女とのデートの時のスマートな会計の仕方。ブログ主は使うぞ。彼女いないけど。
7.著者の歴史がここに詰まっているぞい。
8.説得の定義とはなんぞや。ブログ主をなるほどと唸らさせた章だ。
11.正しい伝言のためには、5W2Hを明確にする必要がある。5W2Hについては、先に紹介した著者の別著『アナタの会社の埋蔵金(ムダ)を利益に変える本』でも説明されているよ。
12.「ひとつの真実でもそれぞれの実感としての事実が認識されている」。至言。
13.この章も唸らされた。時計屋の販売員なら、それなりに価値のある腕時計を身に着けて接客すべきだ。
14.007の話はかっこいい!
15.ほぉほぉ、ドラッカーの「灯りの下で鍵を探す」というメタファは、目的と手段の話だったのね。
さてと、本書をまとめるぞい。
①キャストと客は利害関係が対立している。コンサル業界でいうと、コンサルタントとクライアントだな。
②そういった中で、互いにWIN-WINな関係になるには、適切なコミュニケーションの力が必要。
③それができる男が「モテるオトコ」だ。
④つまり俺、ブログ主。
キャバクラは時間制。短時間の勝負だ。コミュニケーション力を活用して、キャストの好感度をアップさせよう。喋りすぎはダメよ。あくまで○○○○になること。
以上
最後に気づいたことを書いておこう。著者がエロすぎる、天邪鬼すぎる・・・・じゃなくて、本書は電子書籍という性格からか、章節立てがされておらず、「はじめに」と「序論」はあるのに、後はコラムあるいは小論の羅列という感が私にはあった。区切りの章つぅか各まとめの章を設けて、もうちっと整理してくれれば良かったのではないかと思った。
女性の社会進出がこれからもどんどん増えてくるはず。安倍ちゃんも女性活用・活躍のために政策を立ててなかったっけ?まぁいいや。女性とのコミュニケーションは避けて通れない。本書はキャバクラを舞台にしたけど職場でも同じだ。どちらも銭を稼ぎに来ている真剣勝負の場だ。女性とコミュニケーションを取り、その能力を活かす「できるオトコ」になれるか否かは、本書を買うか買わないかにかかっている。この内容でこの価格はお値打ち。読者の皆さんも一度ご覧あれ。別著『アナタの会社の埋蔵金(ムダ)を利益に変える本』も!!
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ホリコン先生、書いてみましたー
在庫力と発想力のほうもいずれまた狙うっすよ(-。-)y-゜゜゜
投稿: コリンちゃん | 2015年9月12日 (土) 20時53分