小林よしのり『保守も知らない靖国神社』ベスト新書
靖国神社が「奉慰顕彰」の施設であること
「神」と呼ぶのは、日本人ならごく自然な感覚である。そして、これが欧米人にはなかなか理解できないのだ。
七生報国・・・7回生まれ変わっても国のために尽くすという意味である。
欧州にとって第一次世界大戦は第二次世界大戦よりも恐怖を感じさせる非常にセンシティブな問題である。
「千鳥ケ淵戦没者墓苑」は、第二次世界大戦中に海外で死亡した戦没者のうち、身元がわからない「無名戦士」や民間人の遺骨を納めた国立の施設である。
靖国とは日本を戦争できる国にするための神社なのだ。
ここに参拝して英霊に感謝する以上は、いざという時は自分も英霊の後に続いて、命を賭けて戦いますという思いを持っていなければ筋が通らない。
日本らしい風景や、日本人らしい情緒を残しておくためには、外来の価値の流入を防がねばならない。その警戒心を「攘夷」と言うのである。
« ティナ・シーリグ『20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義』阪急コミュニケーションズ | トップページ | 小林直樹『憲法を読む』岩波新書 »
「読書論」カテゴリの記事
- 物江潤『デマ・陰謀論・カルト スマホ教という宗教』新潮新書(2023.09.06)
- 加地伸行『マスコミ偽善者列伝 建て前を言いつのる人々』飛鳥新社(2023.02.01)
- 久恒啓一編『平成時代の366名言集~歴史に残したい人生が豊かになる一日一言~』日本地域社会研究所(2022.12.02)
- ポール・ジョンソン『インテレクチュアルズ』共同通信社(2022.12.02)
- 猪瀬直樹『言葉の力「作家の視点」で国をつくる』中公新書ラクレ(2022.11.29)
« ティナ・シーリグ『20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義』阪急コミュニケーションズ | トップページ | 小林直樹『憲法を読む』岩波新書 »
コメント