大塚久雄『社会科学の方法 -ヴェーバーとマルクス-』岩波新書
マルクスの経済学のばあい、経済学の認識対象となるものは、他ならぬ生きた人間諸個人であります。
ヴェーバーの社会学のばあいには、対象は、出発点ばかりでなく、終始、こうしたさまざまな文化領域に足を突っこんでいる、そういう具体的な生きた人間諸個人なのです。
マルクスが『資本論』のなかで、経済学者はロビンソン物語を好むといって、経済学の抽象性を揶揄している個所があることは有名です。
パスカルが言いましたように、人間は天使でも野獣でもない中間者で、・・・
バビロン捕囚のあとに、あのユダヤ教が成立する。
« 竹内実『毛沢東』岩波新書 | トップページ | 大門一樹『原価の秘密 なぜ高くなるのか』三一書房 »
「読書論」カテゴリの記事
- 亀井卓也『5Gビジネス』日経文庫(2022.06.21)
- 帝国データバンク情報部『コロナ倒産の真相』日経プレミアムシリーズ(2022.06.21)
- 川合章子『あらすじでわかる中国古典「超」入門』講談社+α新書(2022.06.09)
- 伊藤亜紗編『「利他」とは何か』集英社新書(2022.05.16)
- 神里達博『リスクの正体ー不安の時代を生き抜くために』岩波新書(2021.11.30)
コメント