鈴木孝夫『ことばと文化』岩波新書
外国のことばや表現を、無意識のうちに、自国の文化のコンテクストに置いて解釈してしまう傾向が、いかに強いものか・・・・・
始めにことばありき
イギリス人がお茶好きなことは、世界的に有名である。
トルコでは約半世紀前に、イスラム教は国教としての地位を否定されたが、・・・・・
日本の南極観測隊が、氷にとじ込められてヘリコプターでやっと脱出した時、連れて行った樺太犬を置き去りにしてきたことがあった。
キリスト教は周知の如く動物には魂を認めないが、日本人の古来の宗教は、アニミズムやシャーマニズムの要素が強く、そこに加重された仏教には輪廻の思想もある。このような彼我の世界観の違いは一言にして言えば断絶の思想と連続の思想の対比である。
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