ウィリアム・H・マクニール『世界史 上』中公文庫
標準的な一国の歴史において、ひとつひとつの都市や村落の固有の体験が、どんなにむざんに無視されてきたかを考えてみるとよい。
神官の力と威信のもうひとつの基礎は、彼らが神々についてのすべてを知り、神々を喜ばす―ないしはそれが不可能なら、神々をなだめる方法を知っていたことだった。
ただし、現存する判例からみて、このハンムラビ法典の条項が実際に行われたかどうかは明らかでないが。
ギリシャ神話のケンタウルスと歴史時代の騎馬人とは、このようにぜんぜん異なった生物的種の間のみごとな共生を表していたのである。
ソクラテスが弟子のプラトン同様、過激な保守主義者であったことはまちがいない。
聖人孔子は、ほんとうのところ、自分を失敗者と見なしていた。なぜなら彼は一度も政につくことを求められなかったからである。
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