森炎『名作裁判 あの犯人をどう裁く?』ポプラ新書
現在の日本の死刑適用の基準は、大まかに言うと、被害者の数によって決まっています。つまり、「死刑になるのは三人以上殺害した場合で、二人殺害では死刑になる場合とならない場合がケースごとに判断され、一人殺害では原則的には死刑にはならない」といった大枠があります。
刑事裁判というのは、検察側・弁護側のどちらが正しいのかを判断するものではありません。あくまで、検察側の立証が十分かどうかを判断するものです。
日本の現在の裁判では、一人殺害で死刑となることがあるのは、身代金目的誘拐殺人、保険金目的殺人、強盗殺人の3種に、ほぼ限られています。
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