茅野良男『歴史のみかた』紀伊國屋新書
諸民族は、文書が案出されるよりずっと以前に文化のはじめをもっていた、しかし歴史は文書だけをただ一つの頼りとする(ランケ)。
今日「歴史」という言葉は、出来事、その叙述、史学という三義をもつ。
「歴史観」や「歴史哲学」という言葉は、明らかに近世の所産である。
ライプニッツもはやり学問の分類に歴史を入れていない。
ヘーゲルは歴史を形成してゆくものを世界精神とし、その背景に神の摂理を認めた。ディルタイはヘーゲルの前提をすべて拒否する。
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