小川仁志『はじめての政治哲学 「正しさ」をめぐる23の問い』講談社現代新書
カントのいう自由とは、・・・あくまでも自分の定めた法則にのみ従って行動することにほかなりません。
アメリカ建国以来の政治社会の歴史は、リベラリズムと市民的共和主義という二つの公共哲学の間の抗争の歴史であったといえます。
近代社会において支配的であったのは、「道具的理性」、いわば理性を自然や感情を支配するための手段として使用するという発想でした。
古典的なマルクス主義では、「階級」という枠組みを外れたところにあるジェンダーやエスニシティといった新たな少数派を救済することができません。
新自由主義は、政府の役割をできるだけ小さくし、市場原理に委ねようとする立場であるといえます。
アイデンティティとは、「ある人々が誰であるかについての理解、すなわち彼らが人間として持つ根本的な明示的諸性格についての理解」のことです。
クルアーン(コーラン)は他の宗教の伝統に敬意を払ってきたのです。
血縁による家族や地縁による村落のように、自然的結合からなる集団を「ゲマインシャフト」、法に基づく都市や交易に基づく社会のように、目的を持った人為的な結合からなる集団を「ゲゼルシャフト」
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