内田樹編『日本の反知性主義』晶文社
反知性主義者たちにおいては時間が流れない。それは言い換えると、「いま、ここ、私」しかないということである。反知性主義者たちが例外なく過剰に論争的であるのは、「いま、ここ、目の前にいる相手」を知識や情報や推論の鮮やかさによって「威圧すること」に彼らが熱中しているからである。彼らはそれにしか興味がない。
日本で起きた転向現象において特異な点は、そこに介在した権力の温情主義である。
鶴見さんによると、プラグマティズムは、南北戦争の惨禍の中から生まれた。
明治政府は、革命、いやクーデターで成った政府である。
« 佐藤優『超したたか勉強術』朝日新書 | トップページ | K・ラウスティアラ&C・スプリグマン『パクリ経済 コピーはイノベーションを刺激する』みすず書房 »
「読書論」カテゴリの記事
- 物江潤『デマ・陰謀論・カルト スマホ教という宗教』新潮新書(2023.09.06)
- 加地伸行『マスコミ偽善者列伝 建て前を言いつのる人々』飛鳥新社(2023.02.01)
- 久恒啓一編『平成時代の366名言集~歴史に残したい人生が豊かになる一日一言~』日本地域社会研究所(2022.12.02)
- ポール・ジョンソン『インテレクチュアルズ』共同通信社(2022.12.02)
- 猪瀬直樹『言葉の力「作家の視点」で国をつくる』中公新書ラクレ(2022.11.29)
« 佐藤優『超したたか勉強術』朝日新書 | トップページ | K・ラウスティアラ&C・スプリグマン『パクリ経済 コピーはイノベーションを刺激する』みすず書房 »
コメント