宮田光雄『現代日本の民主主義―制度をつくる精神―』岩波新書
1788年の合衆国憲法は、現存の各国憲法のなかでも、もっとも徹底した権力分立の形式を採用している。
信教の自由を保障する新憲法20条の規定が、「思想及び言論の自由」(19条)と「集会・結社及び言論・出版その他一切の表現の自由」(21条)にはさまれて、その真中に位置づけられているのは、まことに象徴的である。
19世紀いごのナショナリズムの問題をめぐっては、たとえば、F・マイネッケのいわゆる《文化国民》と《政治国民》という有名な区別がよく知られている。
ホー・チ・ミンの《十二の勧告》が、ベトナム戦争における民族独立革命の民衆的闘争の精神的基盤をなしていることも・・・
ガンジーやマーティン・ルーサー・キングのストラテジーの特徴は、さし当り理性的に訴えかけえない民衆グループを非暴力行動の強制手段によってのみならず、なかんずく彼らの感情に訴えることによって、その態度を変えるように働きかけることであった。
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