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2016年5月 1日 (日)

輪島祐介『創られた「日本の心」神話 「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史』光文社新書

「演歌」は明治二〇年代に自由民権運動以降の文脈であらわれた古い言葉

「歌謡曲」という呼称自体、レコード歌謡を放送するにあたって「流行歌」の卑俗な含意を嫌った日本放送協会が使い始めたものです。

昔のミリオンセラーは数千万人が知っていたが、今のミリオンセラーは買った人しか知らない。

現在の「演歌=日本の心」という「演歌ナショナリズム」の原型を生みだしたのは、五木寛之であるとさえいえるのですが、しかし彼の主張は、保守的・反動的な伝統礼賛とは全く異なる文脈で生み出され受容されたものでした。

1971年に改名し再デビューした「五木ひろし」の芸名は、いうまでもなく五木寛之に由来するもの

「演歌」とは、「過去のレコード歌謡」を一定の仕方で選択的に包摂するための言説装置、つまり「日本的・伝統的な大衆音楽」というものを作り出すための「語り方」であり「仕掛け」であった、ということです。

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