師岡康子『ヘイ・トスピーチとは何か』岩波新書
人種差別撤廃条約は、1959年末にドイツから欧米諸国に広がったネオナチ運動への国際社会の強い危機感から緊急に作られた。
人種主義的ヘイト・スピーチを規制する条約が三つある。
- 集団殺害罪の処罰及び防止に関する条約(ジェノサイド禁止条約)
- 人種差別撤廃条約
- 自由権規約
「加入」とは、条約について署名を経ずに加盟することを指す。国が条約の内容に基本的に賛同し、将来的に条約に拘束される意思を表明する「署名」を経て加盟する場合は「批准」という。
日本の憲法学は、アメリカの判例理論に強い影響を受けていることから、・・・
「公共の福祉」とは、他者の人権と自己の人権の調節原理として理解するのが通説である。他社の人権を侵害するような表現は、表現の自由の濫用であり、許されない。
日本の法制度では刑事告訴できるのは検察官に限定されている(検察審査会制度はある)。
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