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2016年12月 5日 (月)

田中威明『取引先の倒産を予知する「決算書分析」の極意』経営者新書

売上不振や業績不振は、それだけでは倒産の徴候と見ることはできないのです。逆に、売上が増収で、黒字を継続していても安心とは言えないのです。

手形取引であれば、資金難による不渡りはすぐに知れ渡って倒産になります。しかし、手形を使わない取引では、資金難は単なる支払いの遅延として、内密に処理されます。

倒産予知を行うためには、次の5つの指標を参照したうえで、全体的な支払い能力を評価するのが効果的であると私は考えています。

  • 売上債権回転期間
  • 棚卸資産回転期間
  • 借入金月商倍率
  • 運転資金月商倍率
  • 現預金月商倍率

つまり、企業の経営・営業活動の結果はすべてBSに表れるのです。

経常収支比率という財務指標は銀行や信用金庫などでは非常によく使われている財務指標です。

流動比率には、以下のような欠点があるからです。

  • 流動部分(1年分)しか評価しないこと
  • 負債には支払い義務がないものも含まれていること
  • 粉飾の危険を検討していないこと

私は決算書は「成績表」ではなく「報告書」であると考えています。

「粉飾」を見抜きたい時は「売上」「売上債権」「棚卸資産」「仕入債務」の4つのバランスを時系列で比較してみましょう。

末松義章『不正経理処理の実態分析-粉飾決算のメカニズムと発生の抑止方法』によれば、売上債権、仕入債務、棚卸資産という3つの指標、つまり運転資金を使った粉飾は、決算書における「粉飾」のうち84.3%にもなるそうです。

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