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2017年1月

2017年1月31日 (火)

高橋昌一郎『知性の限界 不可測性・不確実性・不可知性』講談社現代新書

科学者が不可能だと言いながら、後で意見を撤回したような例は、歴史上いくらでもあるのです。

同じ言葉で話していながら解釈が異なっていたり、大きな誤解が生じたりすることもある。

ウィトゲンシュタインは、過去の「哲学的問題」は「言語的問題」にすぎないと、一刀両断のもとに切り捨てたわけですな。

ヒンドゥー教徒にとっての牛は、シヴァ神の乗り物で崇拝の対象であり、・・・

カントは、純粋理性では神の実在について知れないことを証明したが、道徳の合目的性のために神の存在を受け入れたのだ。つまり神は、理性の対象ではなく、信仰の対象だということだよ。

パスカルの『パンセ』に登場する「神を信じないよりも信じる方が得である」という論法は知っています。

2017年1月19日 (木)

牟田太陽『幾代もの繁栄を築く 後継社長の実務と戦略』PHP

経営は原理原則が八割、時事的なモノが二割だ。

可愛い社員は何があっても全力で守る。それが牟田學の「社長としての姿勢」である。

会社というのは、社長の器より大きくなることはない。

「社長として四つの○が描けるかどうか」である。「四つの○」とは、事業発展計画書を構成する四大体系で、何のために事業をやっているのかという「経営理念」、儲かるための方向性を決める「戦略」、この一年どのように戦うのかという「戦術」、「経営目標」を数字で表してもらったもので、我々は「四つの○」と呼んでいる。

役職者が多いということは、それだけ情報が上に伝わるのが遅くなるということだ。情報の滞留が起きるからだ。できる限りフラットな組織が望ましい。

「文化」とは、衣・食・住などの生活様式のことである。

「文明」とは、・・・・・生活様式も文明の一部である。それに加えて、政治であったり、宗教であったり、哲学であったり、思想であったり、全てを含んだものを文明という。この文明も実は十年単位で変化が起きている。・・・・・これらの変化はどうして起きるのかというと、それは「交通網」と「情報網」の変化からである。

自社は、「効率重視の経営」でいくのか、「人のつながり重視の経営」でいくのか。何事も二極化する時代に中途半端ではいけない。

会社を筋肉質にせよ。

業種にもよるだろうが、借金は年商の四分の一くらいの額にしておきたいところだ。

会社というのは、結局、社長が思い描いた以上にはならない。全て必然なのである。自分の会社をどうしたいのか。それを社長の頭の中だけにしまっていては、そこに到達することは難しい。言葉にして、文字にして、絶えず社員に伝える努力をしてもらいたい。

男性というのは、四十歳を過ぎると冒険心がなくなり、その後は同じブランドの日用品を使い続ける。女性は最初に使ったブランドの生理用品をずっと使い続ける。

「交通網の変化」で人の流れが一変するからだ。

コンクリートでできた田舎に帰りたいと思う者はいない。

「牟田式経営」の原理原則はまず受注事業と見込み事業への理解。

 

栢野克己『小さな会社の稼ぐ技術 竹田式ランチェスター経営「弱者の戦略」の徹底活用法』日経BP社

僕がみなさんに伝えたいことを一枚で示すと、ランチェスターの法則と孫子の兵法です(孫正義)。

商売には成功する正しいやり方がある(岩田芳弘社長)。

自分の会社の商品やサービスを選んでもらえるようになるためには、自社の「商品・地域・客層」を、「自社・顧客・競争相手」の3方向から客観的に分析し、「自社が勝てる部分=顧客から選ばれるポジション」はどこかを知る必要があります。

昔から「中小企業と屏風は広げると倒れる」と言われます。

人には無限の可能性がある。でも、たった1つしか選べない(河原成美社長)。

その業界の中で単価が低く、カッコ悪く、手作り・面倒くさい系の仕事はないか、という視点でもう一度見回してみてください。

やずやは通信販売を昔から通心販売と言っていますが、・・・・・

健康を売りにする商品は、プラセボ効果を含め、商品そのものの成分や効能以外に、電話での会話やハガキなど、まさに接客サービスが大事な商品なんですね。

ニトリの社長でさえ、経営コンサルタントの渥美俊一さんとの出逢いで人生が変わったとテレビや新聞で激白していました。

 

経営計画の導入を推進する税理士の会『事業を継続させる経営計画の立て方・活かし方』あさ出版

経営計画書をつくる→使う→不具合を見つける→修正する→経営計画書を改訂する→使う→不具合を見つける→修正する→経営計画書を再改訂する→使う→不具合を見つける・・・・・。この繰り返しをするうちに、あなたの会社にふさわしいオリジナルの経営計画書になっていきます。

私たちが考える経営計画書は次のような構成となっています。

  • 経営ビジョン
  • 経営理念
  • 経営基本方針
  • 個別方針
  • 中長期計画
  • 当期経営目標
  • 当期数値目標

経営計画は社長と社員が一緒になってつくることに価値があります。

私たちは、「人件費は経費ではない」と考えています。・・・・・そもそも経営の目的を、利益を得るためと考えるからそうなるのです。考え方を逆転させてください。人件費を稼ぐことが経営の目的であり、むしろ、利益の方が経費なのです。・・・・・利益とは最後に残ったものではなく、会社にとっては「事業の存続に欠かせないお金」という意味での経費の一つなのです。(運転資金のプールや借入金の返済)

会社全体の数値目標としては、「まずは経常利益から決める」と覚えてください。

経常利益=(借入金の当年返済額-減価償却費)×

 

2017年1月17日 (火)

出口汪『出口汪の「最強!」の論理的に考える技術』水王舎

人は主観的にしかものを見ることができない。

日本の文章は江戸時代で大きく変わるんだ。なぜなら、活版印刷が発達したので、作者は不特定多数の読み手に対して、筋道を立てて書かなければならなくなる。だから、現代文に近い、論理的な文章が生まれてくることになるのだから、まさに文章革命が起こったんだ。

「コインは丸い」・・・・・そこで、あえて「コインは長方形」と表現を変えてみる。表現を変えるということは、同じものでも別の角度で眺めるということに他ならない。その結果、今まで見ていなかったことが見えてくる。これがレトリック感覚なんだ。

2017年1月16日 (月)

ティモシー・テイラー『スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 マクロ編』かんき出版

この本では、GDPの減少が景気後退つまり不景気と説明されていますが、日本では、かならずしもそういう用語の使われ方はしていません。経済の潜在成長率(本来の成長する力)を下回っているだけで、景気後退や不況と呼ばれます。つまり、GDPが減少する場合だけでなく、増加していても、それが期待ほどではないと、日本では不況と呼ばれるのです。

デフレによってもたらされた不況には、金融政策がうまく効かないのです。

マクロ経済政策の4つの目標は、次のとおりです。

  • 経済成長
  • 失業率の低下
  • インフレ率の低下
  • 持続可能な国際収支

GDPの欠点は、売買されたものの総額で経済を測るので、売買の対象とならないものについては把握できないということです。

もっとも有名なインフレ指標は消費者物価指数

経済学的にいうと、経常赤字とは、国が外国に借金をしている状態です。

セイの法則および新古典派経済学には弱点があります。それは景気後退についてうまく説明できないということです。

ケインズ派は短期的、新古典派は長期的な動きを重視する。

 

2017年1月 9日 (月)

小谷野敦『文章読本X』中央公論新社

削る時に、一番削るべきものは、副詞である。

紫式部のあとに紫式部なく、シェイクスピアのあとにシェイクスピアなしで、あるジャンルで頂点に達した作家がいると、そのジャンルではそのあとしばらく、天才は現れない。

志賀直哉の小説「焚火」は、芥川龍之介が衝撃を受けた作品であり、・・・

ルネッサンス期に、それまではラテン語が公用語だったのを、ダンテがイタリア語で、チョーサーが英語で、ロンサールがフランス語で、・・・

なお、自嘲的に、日本は米国の属国だとか、五十一番目の州だとか言う人がいる。これも敗戦後、連合国軍の占領下で久米正雄が、やや諧謔的に、米国の州になればいい、と書いたのに端を発しているが、・・・

洋の東西を問わず、近代以前においては、文学の一等偉いものは詩であった。アリストテレスの『詩学』も、・・・

けだし、というのは、色々考えた結果、といった意味で接続詞的に使われる。

『卍(まんじ)』は、私の推定では、ドイツのポルノ小説『ある歌姫の回想』がネタ本だが、・・・

丸谷は・・・・・たとえば「天皇は神聖にして侵すべからず」というのを意味不明だとしているが、これは過去のフランス憲法やバイエルン憲法にあったものをまねたものだ。

ぼかすのでは森鷗外が有名である。

「奇跡の人」というのはヘレン・ケラーではなくてサリヴァン先生のことなのだが、・・・

 

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