内田貴『民法改正―契約のルールが百年ぶりに変わる』ちくま新書
2006年から施行された会社法は、商法から独立して単独の法律になりましたので、・・・
法律を「解釈」して、その条文の趣旨からすればこうなる、という細かなルールを作る作業が必要となります。
商法の一部をなしていた破産法、手形法、会社法、保険法がそれぞれ独立の法律となって分離して、・・・
民法は、この複雑な取引社会の現実を権利と義務という概念によって表現しようとします。
取引関係にはない人と人との間で損害賠償の請求ができることを認めているのが民法の不法行為法です。
下位のカテゴリーに共通する抽象的概念についての一般的規律をくくりだして頭に置く、という方式は、ドイツ民法の方式で、パンデクテン方式と呼ばれます。
フランス民法典は何よりフランス革命の産物であり、・・・
日本で債権法と呼ぶ領域は、外国では一般に債務法と呼ばれます。
特定商取引法は、もとの名称は訪問販売法で、・・・
素人っぽいけれどわかりやすい文章は、立法技術の伝統に抵触することが多く、・・・
過失というのは、債務者の行為態様に着目する概念です。
信用金庫は互助組織なので、商法上の「商人」ではない
商法の「商人」の概念がすでに時代に合わなくなっているのです。
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