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2017年4月

2017年4月27日 (木)

井原隆一『社長の財学』日本経営合理化協会出版局

ケチケチ作戦を余儀なくされているのは、好調時にその原因がある。

時間がたてばたつほど解決は困難になる。

天から盗み、歴史から盗むなどは大いにすすめてしかるべきもの。

「天井知らずだ」「相場は相場にきけ」というような声がでるようになったっら売りにかかれ。

会社の善し悪しは無言に宣伝効果をも左右しているといえる。

厳しさから発想すれば道は自ら開けてくる。

財産に依存しない、学問に依存しない、一攫千金に依存しない。

あくまで収益の根源は、定款に定める事業から生みだすことに徹すべきである。

利口ぶってやっていたことは、かえって愚か者がやったのと同じ結果になり、バカがやっていたと思われたことが、結果をみると利口者がやったことになっている。

最初から最少人員にすれば、選ばれた者は選抜された誇り、優越感を抱き、責任を自覚することになる。〝俺がやらねばだれがやる〟という気力もでてくる。

人間だけがもつ競争本能を抵抗なしで呼び起こす、ということが管理者の任務といえるからだ。

賞与は早いほうがいいし、罰は慎重がよい。

賞は下に厚く、罰は上に重くするのがよい。

まず、地位を与えよ。

固定費という項目をなくせ。

〝原価〟計算を〝減価〟計算に改めよ。

困難なことは、容易なうちにやり、大事になりそうなことは、小さなうちに始末しなさい。

人間としての道を守り通そうとする者は、一時的には不遇で苦境に立たされることもある。権勢におもね、へつらう人間は、一時的には栄進もするし、虎の威を借りて居心地もよいが、やがては永遠の孤独に苦しむことになる。

節約はまず君主から。

預金がないから貸さないのではない。少しの預金もできない人間に貸さないのである。

事の起こる前に誠実でなくて、事の起きたあとに誠実なことをいっても、人は疑って信ずることはない。

部下を奮い立たせるきめ手は、将自ら必勝を信ずることにある。

死中に生を求めてこそ、生を得ることができるのではないか。

危機は好機。

バブル不況は、不況とはいえない。異常だったバブルが破れて、正常にもどったもの。

はじめてから考えろ。

能力に応じて人を使え。

都井清史『業種別エキスパート経営分析』きんざい

大企業では比率分析、中小・零細企業では実数分析が中心。

売上高経常利益率と総資産回転率は、一方を高めようとするともう一方は低くなるトレード・オフの関係にあります。

在庫の回転期間の短縮と売上債権回転期間の延長の二つが同時にみられた場合には、十中八九、翌期売上げの先取りを意味しています。

経営は在庫に始まり在庫に終わる。

労働生産性が向上すれば、労働分配率を高めずに賃金水準を引き上げることができる。

2017年4月25日 (火)

原田國男『裁判の非情と人情』岩波新書

裁判官は、多くの文芸作品や小説を読むべきである。・・・・・人間観察の力がないと、理屈だけの薄っぺらい裁判官になってしまう。

検察は、警察官の偽証をまず起訴しない。

裁判官の一番欠けたところは、世情と人情に疎いことだろう。

マスコミは、えてして、裁判官を権力側に、裁判員をこれに対抗する市民の代表側にそれぞれ位置付けたがる。しかし、現実には、裁判員も権力側に立つ。

団藤重光先生がアメリカ連邦最高裁判所を訪れた際、九人の裁判官の椅子の大きさと形がそれぞれ違っていることに感銘を受けた・・・・・。

良心に二つはない。

2017年4月24日 (月)

古市憲寿『古市くん、社会学を学び直しなさい!!』光文社新書

「社会学」という言葉は、一九世紀にフランスのオーギュスト・コントが作った。

古典のもとになっている古典を読んで、みんながそれをどう応用したのかを比較することが大切なんです。

プラトンは一種の宗教だと思うし、・・・

いろんな人がプラトンやアリストテレスをもとにして、「こんなふうにも使える、あんなふうにも使える」と応用してきた歴史がある。

社会学を含む社会科学は、メタフィジックス(形而上学)ではなく、エビデンスにもとづく経験科学だということです。

アカデミック・ランゲージは、一定のテンションを維持しないと、書き続けられない。

私は「仮説」とは何かを学生に説明するときは、「あなたの思い込みと偏見のこと」だと言っています。

大谷英暉『消費税の歴史と問題点を読み解く』幻冬舎ルネッサンス新書

歴史的にハイパーインフレが発生した国は、第一次世界大戦後のドイツと第二次世界大戦後のハンガリー、二一世紀初頭のジンバブエの三つのみで、どのケースも戦争や革命、独裁者の暴挙によって国内の生産設備が壊滅的な被害を受けたことが背景になっている。

国債の多くを外国人が保有するギリシャは「将来の世代に負担をつけ回している」と言えるが、国債のほとんどを自国で処理している日本は、右のポケットに資産、左のポケットに借金を持っていることになる。これらを相殺してしまえば、将来の世代が借金を負担する必要はないのである。

2017年4月17日 (月)

安斎育郎『人はなぜ騙されるのか』朝日文庫

われわれが人生で出合うすべての問題が科学的あるいは合理的なものの見方・考え方で処理できるわけではない。

奇術とは、常識の虚をつく錯覚美化の芸術である。

霊は人々の観念の世界に住みつき、・・・

相対性理論によれば、物体は光の速さでは移動できないから、・・・

基礎的な概念や事実関係をさえろくに記憶していないようでは、体系的な学習の進歩など到底おぼつかない。

フェスティンガーは、人間は「すでにもっている認知と不協和関係にある認知に出合うと、その不協和を解消する方向に行動する」と考えた。

夢という言葉は、「こうありたい」という期待をこめて使われる場合と、「所詮こうはなるまい」という非現実的なむなしさをこめて使われる場合がある。

「わだつみ」は「海の神」を意味する。

オウム真理教団の狂気は、オウム自身の発明品というよりは、本質的には過去の人類の狂気の体験の縮小再生産のようにも見える。

信仰は消え失せても、習慣の鎖を立つことを人はためらうものだ(マレーネ・ディートリヒ)。

仏教の本来の立場は「霊魂不説」だ。つまり、仏教は「霊を説かない」のだ。

上野千鶴子『時局発言! 読書の現場から』WAVE出版

民主主義はひとつではない。代議制民主主義(代表制民主主義とも間接民主主義とも呼ばれる)は、民主主義の不完全な形式のひとつだ。代表制民主主義とは、エリート(選良)政治であることで衆愚観に立ち、政治参加を4年に1回の投票に制限することで、市民の政治参加を促進するよりは抑制するシステム。

それにしても保守は世代交代に成功したが、対抗勢力は世代交代に失敗した。

「格差」は合理的根拠のある違い、「不平等」は正当化できない差別を言う。政府が「格差」を使っても「不平等」と決して言わないのはそのせいだ。

おひとりさまが生きやすくなった理由のひとつに結婚とセックスとが分離したことがある。それまでは、結婚はセックスのライセンスだった。そしていったん契約したら、契約相手(配偶者と呼ばれる)以外との恋愛やセックスは、契約違反(不倫と呼ばれる)ということになっていた。

作家・・・・・最後の職業。死刑囚でもなれる。(村上龍)

2017年4月13日 (木)

全在紋『会計の力』中央経済社

構造主義は「主体」(identity)なるものの自存性を否定する。

フーコーに従えば、「権力に汚染されていない言語なし」ということになる。

人間のコトバは、自然の所産にあらず、文化の所産である。

コトバなくして知覚なし。人間はコトバを知得してはじめて外界が知覚できるのである。

資産負債観は短期利益ないし支払能力を探るのに有効である。収益費用観は長期利益や収益力を探るのに有効である。

アメリカでは、会社は株主のものである。日本では、会社は会社のものである。韓国では、会社は経営者のものである。

資産負債観に立脚する昨今の国際会計基準(IFRS)も、現に複式簿記を前提にしている。

ポストモダンに属する思想家たちの言語観ないし着眼は、基本的にはソシュールに由来している。

フーコーによると、新しい知のシステム(科学ないし学問体系)には、必ず権力の移行が伴うとされた。「知と権力は一体」だというものである。

「文化」とは、人間が「自然」に手を加えて創り出したものである。

「コトバ(言葉)なくして認識なし」。これはソシュールに始まる言語観である。

フーコーの系譜学はアンチ・ダーウィニズム(反進化論)に立っている。

チョムスキーやサイードは「人権」や「正義」などに普遍的価値(時代や社会を超越した価値)を認めるが、フーコーは普遍的価値の存在を否定する。

フーコーは、権力と一体をなす知(真理)の枠組みを、「エピステーメー」と呼んだ。

2017年4月 9日 (日)

古田土満『経営計画は利益を最初に決めなさい!』あさ出版

社長が粗利益率の高い商品、重点商品等を支持しないと、社員は売りやすい商品を売る可能性があります。

成長の道筋は「1」と「3」の組み合わせ

ナンバー2は育てるものではなく、出会うものです。

私は、現状分析の際に見るべきポイントは以下の8つとお伝えしています。

  1. 過去3期の損益計算書を社長がひと目でわかるように作る
  2. 年間の売上高・粗利益・固定費をグラフにして傾向を読む
  3. お客様をABC分析して、重点主義を採用する
  4. 事業形態を知る
  5. 事業発展の哲理を知る
  6. 過去のバランスシートから財務分析をする
  7. 過去の資産運用実績表を作り、資金の流れをつかむ
  8. 内部体制(設備・要因・システム)を洗い出す

人件費削減の優先順位は、「役員報酬」→「社員の賞与」→「社員の給与」→「社員の数」、と常々お客様にはお伝えしています。

本当の苦しみは販売計画をつくる時から始まるのです。

大村大次郎『税金を払わない奴ら』ビジネス社

マイナンバー制というのは、もともと税務当局が主に富裕層の課税漏れを防ぐために導入を検討していたものである。

政治家への献金というのは、現在の法律では政治家個人が受けるのではなく、政治団体が受けることになっている。

日本医師会は、日本で最強の圧力団体と言われているが、この団体は医者の団体ではなく開業医の団体なのだ。・・・・・実際は開業医の利権を守る団体なのだ。

投資組合自体にはまったく税金がかからないのだ。

オフショア取引は、非居住者が行う投資活動のことである。

貸マンションなどにも「6分の1の規定」が適用されるのかというと、表向きは「貸家の固定資産税が高くなると、家賃に上乗せされるから」という理由になっている。

2017年4月 3日 (月)

本郷孔洋『本郷孔洋の経営ノート2017 ~大航海時代のビジネスチャンス~』TOHOSHOBO

大航海時代、なぜ、ブラジルだけがポルトガル領になったか?これも歴史の皮肉で面白い。

SNS時代は、捨てられる時代でもあります。

ユニコーン企業・・・企業の評価額が10億ドル以上で、非上場のITベンチャー企業のことをいいます。

今の資産家は、「キャッシュフローを生む資産を多く持っている人」なんですね。

ZARAは、第三コーナーで馬券を買うようなビジネスモデルと言います。「流行の答えがわかってから、製造を始めて、一気に売る」。答えが見えてからやりましょう。

地方は後出しじゃんけんが効かない。人が減れば売り上げが減ります。

古田土満『ダントツ人気の会計士が社長に伝えたい 小さな会社の財務コレだけ!』日経BP社

税引後利益-配当金+減価償却費<借入金返済額ならば、その会社は約定している借入金を返済できなくなります。

戦略・戦術を社員に実施させる道具が、経営計画書なのです。

経営計画は方針書が大事。数字のみの経営計画は仏作って魂入れず。

経営方針が経営計画の魂なのである。

社員がどのように会社に協力してほしいかを具体的に文書にしたものが経営方針書なのです。

最も大切なのは、経営方針書です。利益計画は、経営方針書に書いた夢に日付と数字を入れるものです。

美しい損益計算書とは、営業利益が多く、税引前利益の少ない損益計算書です。

理想的な貸借対照表は、資金別貸借対照表から作ると一番イメージがわきやすくなります。資金別貸借対照表にまず支払手形ゼロ、借入金ゼロと目標を記入して、目標を達成するための資金をどの科目で調達するのかを、手書きでシミュレーションするのです。

損益計算書は、あてになりません。今期、過去最高益を出しても来期は大赤字にもなります。

いざ大災害が起きたとき、社員に配るため、千円札で用意しているのです。

人生には、3つの坂があります。上り坂、下り坂、そして「まさか」です。

借入金の本質は、利益の前倒しです。

1人の障がい者を雇用すると、親、兄弟、親せき、知人、友人が喜んでくれます。

会社はお客様第一主義だが、社長は社員第一主義だよ。

鈴木邦男『憲法が危ない!』祥伝社

「憲法があって、人間があるのではない」。一人一人の人間がいて、その人々が自由に、平和に暮らせるように憲法があるのだ。

自分が愛国者だという自負の中には、ひとりの人間でありながら、他の人とは違うという思い上がりが、どこかに必ずある。

憲法改正をしようとしている政府自民党や右派の勢力は、憲法を作ってその憲法に合った国民を作ろうとしている。

日本会議の中心になっているのは、佛所護念会教団や神道政治連盟といった宗教団体なのだ。

国民が愛せるような国にするために努力するのが政治家の務めでしょう。

戦争という最悪の事態を想定して訓練している自衛隊だからこそ、躊躇なく活動することができるのだ。

国民投票というのはその時々の一時の熱気に左右されるからだ。

2017年4月 1日 (土)

G.マルチネ『五つの共産主義(上)』岩波新書

イデオロギーもなしに、いかなる集団的な、大いなる行動もおこしうるとは考えられないからである。

マルクスによれば、すべての古い《国家の機構》は《破壊》され、新しい機構によってとって代わらなければならないが、この新しい機構も、やがて《死滅して》いくものである。

マルクスの見解によれば、熟練ないし《複雑》労働も単純労働の積み重ねでしかない。

《持ちこたえる》が、レーニンの主要なスローガンであった。

ソ連ではマルクス=レーニン主義原典の歴史的批判は、けっしておこなわれない。

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