井原隆一『社長の財学』日本経営合理化協会出版局
ケチケチ作戦を余儀なくされているのは、好調時にその原因がある。
時間がたてばたつほど解決は困難になる。
天から盗み、歴史から盗むなどは大いにすすめてしかるべきもの。
「天井知らずだ」「相場は相場にきけ」というような声がでるようになったっら売りにかかれ。
会社の善し悪しは無言に宣伝効果をも左右しているといえる。
厳しさから発想すれば道は自ら開けてくる。
財産に依存しない、学問に依存しない、一攫千金に依存しない。
あくまで収益の根源は、定款に定める事業から生みだすことに徹すべきである。
利口ぶってやっていたことは、かえって愚か者がやったのと同じ結果になり、バカがやっていたと思われたことが、結果をみると利口者がやったことになっている。
最初から最少人員にすれば、選ばれた者は選抜された誇り、優越感を抱き、責任を自覚することになる。〝俺がやらねばだれがやる〟という気力もでてくる。
人間だけがもつ競争本能を抵抗なしで呼び起こす、ということが管理者の任務といえるからだ。
賞与は早いほうがいいし、罰は慎重がよい。
賞は下に厚く、罰は上に重くするのがよい。
まず、地位を与えよ。
固定費という項目をなくせ。
〝原価〟計算を〝減価〟計算に改めよ。
困難なことは、容易なうちにやり、大事になりそうなことは、小さなうちに始末しなさい。
人間としての道を守り通そうとする者は、一時的には不遇で苦境に立たされることもある。権勢におもね、へつらう人間は、一時的には栄進もするし、虎の威を借りて居心地もよいが、やがては永遠の孤独に苦しむことになる。
節約はまず君主から。
預金がないから貸さないのではない。少しの預金もできない人間に貸さないのである。
事の起こる前に誠実でなくて、事の起きたあとに誠実なことをいっても、人は疑って信ずることはない。
部下を奮い立たせるきめ手は、将自ら必勝を信ずることにある。
死中に生を求めてこそ、生を得ることができるのではないか。
危機は好機。
バブル不況は、不況とはいえない。異常だったバブルが破れて、正常にもどったもの。
はじめてから考えろ。
能力に応じて人を使え。
« 都井清史『業種別エキスパート経営分析』きんざい | トップページ | 音部大輔『なぜ「戦略」で差がつくのか。』宣伝会議 »
「ファイナンス」カテゴリの記事
- 小山昇『1%の社長しか知らない銀行とお金の話』あさ出版(2024.02.11)
- 青木雄二『青木雄二の「ゼニ儲け」全部教えよう 目からウロコのナニワ流金満リッチ道』成美文庫(2023.02.06)
- 青木雄二『ゼニの人間学』ハルキ文庫(2023.01.10)
- 三條慶八『誰も教えてくれない あなたの会社のお金の残し方、回し方』フォレスト出版(2022.02.24)
- 房広治・徳岡晃一郎『デジタルマネー戦争』フォレスト出版(2021.12.27)
« 都井清史『業種別エキスパート経営分析』きんざい | トップページ | 音部大輔『なぜ「戦略」で差がつくのか。』宣伝会議 »
コメント